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「パソコンが買えない」2026年、何が起きてる? これからどうなっちゃうの? 第4回

【パソコンが買えない】は悲報ではない? AIブームの今、一般ユーザーはあえて「待ち」が正解な理由

2026年01月28日 08時30分更新

文● 山田祥平 編集● ASCII

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プロと学生は別 PCは高くても必要なときに買うべし
しかし一般個人は「ステイ」が賢明

 もちろん、業務用PCは別だ。ビジネスに直結する使い方をする道具なのだから、多少のコスト高でも必要なときには買う。そこに投資を惜しんではならない。でも、個人が自分のパートナーとして日常的に使うPCについては、この騒ぎが収まるであろう来年の今頃(2027年2月頃か)までは様子を見てもいいのでは。

 もちろん、明確に目的を持って、理科系学生が研究に使うとか、芸術系学生が作品作りに使うなど、やることと必要な性能がわかっている場合も話は別だ。要するに、この空前のAIブームに踊らされることなく、冷静になって自分のパートナー選びのための準備ができる絶好のチャンスであるということだ。

半世紀走ってきたPCの進化。今こそ「立ち止まる」余裕を

 PCはこの半世紀、驚異的なスピードで走り続けてきた。今ここで、後ろを振り返る程度のことができ、なんならちょっと立ち止まって周辺を見回すくらいのことはできるくらいの余裕もある。その間に、ハードウェアとしてのPCの進化とは別に、サービスとしてのAIの進化も怒濤の勢いで進んでいる。

 今回のような騒動がなければ、PCでのAI利用のトレンドは、その勢いの中で、エンドユーザーの事情とは関係なく、業界からの押しつけに近いかたちで定着していったかもしれない。PCの歴史の中で、AIが起こした騒動が、AIの未来の使われ方を考える機会をくれたと考えてもよさそうだ。

 「欲しいときが買い時」で、それは間違いないが、現状では画像生成や動画処理など即時性の高い作業はローカルAIが有利かもしれないが、一般的な文章生成や検索支援などはクラウドAIで十分対応できる可能性は高い。だが、サービス側が担保していたとしても、クラウドサービスで企業の機密情報が外部のネットワークを通ることが許容されるかどうかも問題だ。将来のスタンダードがどこに落ち着くのかがまだ見えていないのだ。

 だからこそ、欲しくなければ買わなくても困らないという時期を享受できるのは悪い話じゃないと思う。

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