2025年12月にうちにやってきた2匹の猫。黒猫のあめとキジトラのテトラ。譲渡のさい、NPOの方から保護された場所をざっくり聞いていたので、どんなところなのかなとちょっと自転車を走らせてみたのである。ちょっと土地勘もある場所で、昔、そのあたりで猫と出会った記憶がある。
そう思って古い写真を探したら、なんと最初に訪れたのは2009年だった。17年も前じゃないか。
2018年にもそのすぐ近所にある公園で白い猫に出会ってた。つい最近と思っていたけど、8年前である。年を取ると「つい最近」がアテにならんですな。
その当時の記憶を頼りに行ってみるが、さすがに昼間から猫がうろうろしてたりはしないよな、と思いながら通り過ぎ、少し離れて振り返って初めて「あれ? なんか木の中程に不自然な黒いかたまりがある」と気がつく。木の上に黒猫がいたのである。
やはりここでよかったか、よく見るとこの木が植わっている家の玄関前には猫ハウスが積み上がっており、きれいなハチワレが1匹座ってる。
これは8年前にはなかったはず。いつの間にか猫が増え、世話がおっつかなくて増殖していったのだろうか。そして増えすぎてしまい、猫保護団体のNPOの手を借りることになったのかと思う。
2026年になり、再び様子を見に行く。よく見ると門扉の一部が切り取られており、そこから黒猫が顔を出している(冒頭写真)。猫が出入りできるようにここだけカットしたのだ。猫も良く知ったもので、ちょくちょくと出入りしてる。
猫を撮っていたら、この家の方がひょっこり出てきたので挨拶する。勝手に他人の家の前でカメラ持ってしゃがみこんでたりするのだから、挨拶は必須。そうしたら、いろいろと教えてくれた。去勢が間に合わなくて増えてしまったとか、捨てられていた猫を拾ってきて世話しているとか、勝手にごはんを食べに来る猫がいるとか。
この老猫は以前はうちにきてはほかの猫に喧嘩売っていたのだけど、年を取ってふらっとごはんを食べに来るようになったとか。
猫が増えすぎたので、NPOの方が来て去勢したり保護したりしてくれてますという。そう、その中の2匹がその保護猫団体を経て、うちにきたのだ。その旨伝えると、それはよかったとうれしそうな顔をする。猫たちがどうなったのか気になっていたのだろう。どんな猫かというので黒猫とキジトラだと答えると、黒猫が一番多いんだという。確かに多いわ。
うちの猫と兄弟なのかわからないが、血縁なのは確かだ。そして別の猫を指差して、おそらくあれが母親だという。きれいなキジトラである。耳がカットされてる(去勢されている印)のは、おそらくうちの猫たちを産んだ跡に捕獲されて去勢手術を受けたのか。
すでにかなり多くの猫が保護されたが、今でも30匹近くいるのだという。それでも多すぎて手が回らないだろうから心配ではあるが、地元の保護猫団体がそれを把握して動いているいるので(うちに来た2匹もその一環だし)、見守りたいところである。
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筆者紹介─荻窪 圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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