第2段エンジンの第2回燃焼が正常に立ち上がらなかった
JAXA、H3ロケット8号機の打ち上げに失敗 なぜ? 原因は?
2025年12月22日 18時40分更新
「みちびき5号機」打上げに失敗
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月22日、H3ロケット8号機による準天頂衛星「みちびき5号機」の打上げに失敗したと発表した。
打上げは同日10時51分30秒(日本標準時)に、種子島宇宙センターで実施された。ロケットは初期飛行を概ね正常に終えたものの、第2段エンジンの第2回燃焼が正常に立ち上がらず、早期に停止した。このため、予定していた軌道への投入に至らなかった。
JAXAによると、軌道投入に不可欠な第2段エンジンの再点火に問題が発生し、ミッションを完遂できなかったという。
JAXAは同日、山川理事長を本部長とする対策本部を設置。「搭載された『みちびき5号機』に関係する皆さま、地元をはじめ支援いただいている皆さま、国民の皆さまのご期待に応えられず、深くお詫び申し上げる」とコメントしている。
延期されていた打ち上げ
打上げは当初12月17日に予定されていたが、打上げ直前に冷却水注水設備の異常が検知され、延期となっていた。調査の結果、フレームデフレクタ冷却系統に原因があることを特定し、確認試験で適正な流量での注水を確認した上で、打上げ日を12月22日に再設定していた。
H3ロケットは、日本の次世代基幹ロケットとして、打上げコストの低減と高い信頼性の両立を目指して開発が進められてきた。今回の失敗を受け、原因究明の結果や再発防止策、今後の打上げ計画への影響が注目される。

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