地球からおよそ2億7000万キロまで接近する見込み
太陽系の外から来た彗星「3I/ATLAS」が、19日にも地球に接近
2025年12月17日 10時55分更新
NASAがハッブル宇宙望遠鏡を使って撮影した恒星間彗星「3I/ATLAS」
NASA, ESA, STScI, D. Jewitt (UCLA), M.-T. Hui (Shanghai Astronomical Observatory). Image Processing: J. DePasquale (STScI)
彗星「3I/ATLAS」が地球へ最接近
太陽系外から飛来した彗星として注目を集めている「3I/ATLAS」が、今週12月19日にも、地球から最も近い位置を通過する見込みだ。
NASAなどの分析によれば、その距離はおよそ2億7000万キロメートルと安全圏内。太陽系に最接近した3I/ATLASは、再び星間空間へ戻っていく軌道にあるとされ、地球の環境への影響はないものとみられる。
恒星間天体「3I/ATLAS」とは?
3I/ATLASは、人類が観測した中でわずか3例目となる「恒星間天体」だ。太陽系の外から飛来した天体であり、過去に確認された恒星間天体は、2017年のオウムアムア、2019年のボリソフ彗星の2例のみ。太陽系外の環境を反映した物質を含む可能性があり、その解析は天文学的にも大きな意味を持つ。
今月初頭にはNASAが、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3(WFC3)で撮影した恒星間彗星「3I/ATLAS」の最新画像を公開している。青く輝く彗星が、尾を引きながら宇宙を移動する姿が鮮明に捉えられている。
北半球の天球上を移動中
なお3I/ATLASが移動しているのは、天球上では北半球側。地球に接近する12月19日前後は、観測の好機とされており、“太陽系外からの来訪者”に、世界中の天体ファンの注目が集まっている。

この連載の記事
-
第11回
TECH
増え続ける「宇宙のごみ」を回収するサービスが登場 -
第10回
TECH
人類、54年ぶりに「月」を目指す。NASA「アルテミス2」が打ち上げ準備へ -
第9回
TECH
インドISRO、スマホと直接つながる超大型衛星の打ち上げに成功 -
第8回
TECH
どんな人物? 新NASA長官、ジャレッド・アイザックマン氏 -
第7回
TECH
JAXA、H3ロケット8号機の打ち上げに失敗 なぜ? 原因は? -
第5回
TECH
NASAが新画像を公開、彗星「3I/ATLAS」が青く輝きながら太陽系を横断中 -
第4回
TECH
「生き物の材料」は宇宙起源かも。小惑星ベヌーから“生命の糖”を初検出 -
第3回
TECH
“宇宙最大のナゾ”のひとつ「暗黒物質」って、なに? -
第2回
TECH
宇宙から“畑の生い茂る様子”さえ見える。SAR衛星とは、どんな人工衛星なのか? -
第1回
TECH
宇宙から見た“日本の姿”がくっきり! 人工衛星「ヤチホコ-Ⅰ」による撮影画像がすごい。 - この連載の一覧へ







