広告業界メディアのAdweekは12月8日、Googleが広告主との通話で「AIチャットボットGeminiに2026年から広告を導入する計画」を伝えたと報じた。詳細なフォーマットや料金体系、テスト開始時期は未定だが、既に検索のAI機能「AI Mode」とは別枠の計画だと伝えられたという。
しかし報道はまもなく、GoogleでGlobal Ads担当バイスプレジデントを務めるDan Taylor氏に否定された。同氏は公式Xで報道について「十分な情報を持たない匿名ソースの不正確な主張に基づいている。Geminiアプリに広告は存在せず、それを変える現在の計画もない」とコメントしている。
This story is based on uninformed, anonymous sources who are making inaccurate claims. There are no ads in the Gemini app and there are no current plans to change that.
— Dan Taylor (@edantaylor) December 8, 2025
一方で、OpenAIのChatGPTも広告ビジネスとの距離感を慎重に探っている段階だ。12月2日には、Android版ChatGPTアプリのコードのなかに「AdTarget」や「SearchAd」といった広告関連の記述が見つかったと報道され、無料ユーザー向けにカード型の広告を表示する可能性が示された。
過去、実際にAIチャットに広告が試験導入された例としては、MicrosoftのBingがある。Microsoftは2023年、検索エンジンBingにGPTベースのチャット機能を統合。同年3月、チャット回答の横にニュースサイトやコンテンツパートナーのカード型コンテンツを表示し、その枠に広告を配置し、収益の一部をパートナーとシェアする構想を公表していた。







