まだまだ多くのゲーミング機能がある!
ゲーミングルーターを名乗るだけあって、当然ゲーミング機能が豊富。ここでは、主にゲームプレー時に利用したい機能を紹介しよう。
最初に紹介したいのが「ゲームブースト」。これはQoS(Quality of Service)のことで、優先させる通信として設定しておくことで、混雑時も遅延を抑え、通信が途切れないようにしてくれる仕組みだ。ゲーム優先モードをONにするだけで、難しい設定なしに利用できる。
もうひとつ、ゲームの通信を優先する機能としてあるのが、「Open NAT」。これはポートフォワーディング、つまり、ルーターに届いた通信をそのままゲーム機器へと転送する機能だ。NATのような変換処理が行なわれないため、そのぶん遅延が少なく、高速な通信が期待できる。
有名タイトルの設定が用意されているため、これを選ぶだけで設定が完了するという手軽さも魅力だ。
先ほどのゲームブースト機能はQoSでゲームを優先するものだったが、ゲームより他の通信を優先したい、ということもあるだろう。そういう時は、「アダプティブQoS」の設定を変更するのがおすすめだ。
プリセットとしてゲームだけでなく、メディアストリーミングやブラウジング、テレワークなどが用意されているので、これを選ぶだけで優先したい通信を変更できるのが便利だ。
ゲーミング機能……というと語弊があるかもしれないが、ルーター本体のライトアップ機能も気になるもののひとつ。ASUSの製品らしくAura RGBに対応し、好みの色や点滅、色の変化などを楽しめる。もちろん消灯も可能なので、安心してほしい。
安定した通信を実現する基本設計とAiMesh
いくら性能が高くても、機能が豊富でも、通信そのものが安定しなければ意味がない。GS-BE7200Xではこの点も重視しており、両サイドから冷却可能なSlash PCB設計を採用。
本体サイズをむやみに小さくせずに通気性を高めたほか、カーボンナノコーティングが施されたヒートスプレッダーなどを採用することで、安定動作を実現している。
また、複数のWi-Fiルーターを使ったAiMeshにも対応。1つのWi-Fiルーターでは届かない範囲でも、Wi-Fiルーターが通信を引き継いでくれるため、より広い範囲で安定した通信を実現できるのがメリットだ。
便利なのは、AiMeshによるメッシュネットワークでは、すべて同じSSIDで接続できること。電波が弱くなると別のWi-Fiルーターへと自動で切り替わるため、ユーザーは意識することなく、いつでも快適な通信環境で利用できるわけだ。
全ユーザーが満足できる最新Wi-Fi 7ルーターが「ROG Strix GS-BE7200X」
最新のWi-Fi 7に対応し、高速な通信と高度な機能、そして安定性を重視した作りとなっているのが、「ROG Strix GS-BE7200X」の魅力。
中でも、用途や目的に合わせてネットワーク設定を変えられる「Smart Home Master」を活用すれば、ゲーミングPCはもちろん、スマホやゲーム機、IoT機器、そして家電といったあらゆるWi-Fi機器を最適な状態で接続できるようになる。速度や遅延を気にするガチゲーマーやストリーマー、高速な10Gbpsの光回線を契約しているユーザー、Wi-Fi機器を数多く利用している人であれば、かなり重宝するだろう。
また、「AiProtection」や「VPN」といった高度なセキュリティ機能を備えているため、インターネットを少しでも安全に使いたいという人にとっても、気になる製品といえる。
単純に、Wi-Fi 7と10GbEに対応して高速だ……というのではなく、機能面まで作り込み、誰もがほしいと思えるWi-Fi 7ルーターになっているのがいいところだ。価格は3万円台前半と安くはないが、機能面を考慮すれば不満はない。
高速で安定、安全に使えるWi-Fiルーターを探しているのであれば、ぜひチェックしてほしい製品だ。









