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流行語1位は「エッホエッホ」

小学生に聞いた総理大臣になってほしい女性ランキング、1位は「お母さん」

2025年12月04日 17時00分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

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 子供たちが何に心を動かされ、どんな言葉を日々の会話に取り入れているのか。それは、大人が思う以上に社会の空気を敏感に映し出しているかもしれない。SNSで流行る表現に反応し、家族と出かけたイベントの記憶を語る。その小さな積み重ねが、彼らの「今年」をかたちづくるのだろう。

 ベネッセコーポレーションが提供する通信教育サービス「進研ゼミ 小学講座」は、小学生会員を対象に実施した「2025年 小学生総決算ランキング」の結果を12月3日に公表した。調査には小学1〜6年生の会員1万7507人が回答している。

 今回のアンケートでは「今年もっとも印象に残ったニュース」が問われ、1位に選ばれたのは「初の女性総理大臣誕生」だった。2位以下には、全国的な熊の出没や、10月に閉幕した大阪・関西万博が続いた。

 また、「総理大臣になってほしい女性」という設問では、昨年の2位だった「お母さん」が今年は1位に躍り出た。3位には「友だち」、7位には「自分」がランクイン。

 大阪・関西万博については、回答者の24.3%が「行ったことがある」と答えており、そのうち最多は「家族と一緒に行った」(78.6%)だった。学校の行事で訪れたとした回答は14.6%にとどまる。

 「今年一番流行った言葉(流行語ランキング)」では、1位に「エッホエッホ」、3位に「今日ビジュイイじゃん」がランクイン。2位は2024年に続き「それな」であった。

 「エッホエッホ」は急速に広まった“ネットミーム”で、メンフクロウのヒナが草むらを走っている写真に、「エッホエッホ」「〜って伝えなきゃ」を当てはめた投稿をきっかけに爆発的に流行した。

 「今日ビジュイイじゃん」は、ボーイズグループの楽曲リリースをきっかけに、洋服や髪型が似合っているときなどに使われるようになった表現だという。

 今回のランキング全体について、進研ゼミ小学講座の責任者は、2025年は「総裁選」や「初の女性総理大臣誕生」など政治に関するニュースが子供たちにも強く印象に残る年となったと分析する。また、熊の出没や万博など社会やイベント、流行語といった多様な話題を通じて、小学生たちが社会への関心を高め、「自分なりに受け止める」「考える」姿勢を育んでいる様子が表れているとみる。

 調査結果に並んだ回答は、単なるランキング以上の意味を帯びている。小学生たちは日々のニュースや出来事を受け取りながら、自分なりの言葉で社会とつながろうとしている。その感性は、来年にはまた違う形で表れてくるはずだ。社会の変化を映す小さな鏡として、子供たちのまなざしがこれからどんな景色を描くのだろうか。

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