メモリやストレージなどを手がける米マイクロン・テクノロジーが12月3日、約29年続けてきたCrucialブランドのコンシューマー向け事業から撤退すると発表した。世界の主要小売店やECで販売されてきたCrucial製品が対象となり、出荷は2026年2月の同社会計年度第2四半期末まで続けられる見通し。保証対応やサポートは今後も継続するとしている。
撤退の背景にはAIの進展を受けたデータセンター向けメモリとストレージ需要の急増があるという。チーフビジネスオフィサーのスミット・サダナ(Sumit Sadana)氏は、成長の大きい顧客と企業向け領域に供給を集中させるための「難しい決断」だと述べた。
同社は今後、マイクロンブランドのエンタープライズ製品に経営資源を集中させ、長期的な収益性と事業パフォーマンスの向上を目指す。













