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富士フィルム「X-T30 III」

富士フイルムの快進撃、外観も画質もエモいデジタル一眼

2025年12月14日 17時00分更新

文● イチ/ASCII 編集⚫︎ASCII

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富士フィルムのカメラらしいカメラ。撮るって行為を楽しみたい人におすすめ

 X-T30 IIIは、現代のミラーレスの中でも珍しい雰囲気のあるカメラです。性能や機能で競うハイエンド機とは少しベクトルが異なり、「写真を撮る時間そのものを楽しむためのカメラ」という立ち位置にあります。

 レトロな外観は持つだけで気分が上がりますし、フィルムシミュレーションは撮るたびに色で遊ぶ楽しさを教えてくれます。小型軽量で持ち運びやすく、レンズ交換で本格撮影にも踏み込める懐の深さも魅力。操作系やダイヤル配置もよく考えられていて、「カメラと向き合っている感覚」が常に心地よく続きます。

 一方で手ぶれ補正がない、防塵防滴でないなど、気を付けたいポイントもあります。このあたりは“日常スナップ中心でゆるく楽しむカメラ”として見れば大きな問題ではありませんが、夜やアウトドアでガッツリ撮りたい人は上位モデルも候補に入れていいと思います。

 X-T30 IIIは、写真を撮る行為そのものが好きな人や歩きながら気軽にスナップを撮りたい人、フィルム調の色やエモい描写が好きな人に強くおすすめしたい1台です。

 やはりスマホでは得られない撮る喜びがしっかり詰まっている気がして、写真を撮る習慣そのものが豊かになるカメラだと感じました。外出時は「あ、これ持って出かけよう」と思えるような一台になっていますよ。

作例:ASTIA/ソフトで撮影

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