ブラウザ上で行う操作を基に「ノーコード開発」
APIがなくても、IT知識がなくてもSaaS連携 ジョーシスがSaaS管理クラウドで新AI機能
2025年12月02日 07時00分更新
近年、企業のSaaS利用は当たり前となり、1社あたり平均100個を超えるSaaSが導入されているという。その中には、APIを公開しておらず、アカウントやライセンス管理の連携に必要なデータが取得できないSaaSも多く存在する。
SaaS管理プラットフォーム「ジョーシス」を提供するジョーシスは、2025年11月28日、APIが公開されていないSaaSであっても、ユーザー自身でジョーシスとの連携開発が可能な「AI連携ビルダー」のプレビュー版を提供開始した。本技術は特許出願済みだ。
ジョーシスでは、APIだけではなくRPAなどの技術にも投資することで、APIを公開していないSaaSへの対応も進め、合計で360種類以上のSaaSをサポートしてきた(2025年11月時点)。
一方、今回特許を出願したAI連携ビルダーは、“ブラウザ上で行う操作”を記録することで、ユーザーがSaaS連携を自作できる技術になる。以下の4ステップ、数分程度の操作で、任意のSaaSをジョーシスとつなぐことができる。
・ステップ1・操作を記録:専用のブラウザ拡張機能を用いて、ユーザーが一度だけ対象SaaSの管理画面を操作(ログイン、ユーザー一覧の表示など)
・ステップ2・学習と生成:記録された操作ログをジョーシスが解析し、汎用的な自動操作ルールを生成
・ステップ3・自動実行:ジョーシスが定期的に操作を再現し、ユーザー情報の取得やアカウント削除などの管理業務を自動化
・ステップ4・運用開始:APIがないSaaSも、ジョーシスから一元管理可能になる
AI連携ビルダーは、プレビュー版の提供を開始しており、既存ユーザー企業には順次開放される予定だ。


