
万博が閉幕した10月が投稿数のピーク
イー・ガーディアンは11月27日、2025年の「SNS流行語大賞2025」を発表。大賞には「ミャクミャク」が選ばれた。
集計対象は2025年1月1日から10月31日までに同社がモニタリングするSNS(X)上の投稿で、ミャクミャクは累計で450万回以上つぶやかれたという。
ミャクミャクは、2025年に開催された大阪・関西万博における公式キャラクター。会期中は「お土産を買った」「街中で見かけた」といった報告や、別れを惜しむ「ミャクミャクロス」といった投稿も多く見られた。
とりわけ万博閉幕直後の10月にはおよそ109.7万件に話題量が達し、その人気のピークがSNS上でも明らかになった。
「ミャクミャク」話題量 月次推移(2025年1月1日~2025年10月31日:リポスト込み)
一方、万博開幕直後の4月にもおよそ80.5万件の投稿があり、開催期間全体を通じて平均で月あたりおよそ58.6万件もの投稿があったとされ、ミャクミャクの話題が一過性ではなく、長期間にわたって安定していたことが裏付けられている。
2位の「備蓄米」は、米不足や価格高騰により備蓄米が放出されたことをきっかけに投稿量が増加。3位の「エッホエッホ」は急速に広まった“ネットミーム”で、メンフクロウのヒナが草むらを走っている写真に、「エッホエッホ」「〜って伝えなきゃ」を当てはめた投稿をきっかけに爆発的に流行した。
4位には「メロい」、5位には「横転」がそれぞれランクイン。これらのワードは、推しの魅力に夢中になる様子や、驚きすぎてひっくり返るなど自身の強い感情を簡潔に表現するワードとして若年層を中心に広まっている。
良くも悪くも話題になった「モンハンワイルズ」
漫画・アニメ部門では「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」が首位
「モンスターハンターワイルズ」が圧倒的に首位。大型タイトルの場合、さまざまな面で“話題になる”ことが多いとも考えられる
また今回の発表では、総合の大賞だけでなく、カテゴリ別のランキングも公開された。
ゲーム部門では、今年2月に発売された「モンスターハンターワイルズ」が1位を獲得し、2位は「都市伝説解体センター」という結果に。
ただ、モンスターハンターワイルズのような大型タイトルの場合、ゲーム上での不具合を報告する声や、賛否両論を含めたさまざまな意見がつぶやかれるため、その影響も大きいだろう。
3位の「マリオカート ワールド」と4位の「カービィのエアライダー」は、話題となったNintendo Switch 2のタイトルであったこと、5位の「ちいかわぽけっと」はSNSでも人気のキャラクターであることが、多くの人につぶやかれた要因であると考えられる。
漫画・アニメ部門では「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」、ドラマ・映画部門では「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」が、それぞれ最多の投稿数で1位を獲得した。
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」が2位の「僕のヒーローアカデミア」を大きく引き離している
ドラマ・映画部門の5位には人気ゲームの映画化となった「映画『8番出口』」がランクイン
イー・ガーディアンは、SNS投稿の監視やソーシャルリスニング、広告審査、サイバーセキュリティなどを手がけるネットセキュリティ企業であり、近年は生成AIを活用したITソリューション開発にも注力しているという。
SNS上のトレンドや話題量の分析を通じて、「流行語大賞」という形で世の中の注目の“声”を数値化する取り組みは、同社にとっても特徴的な社会動向の可視化といえるだろう。








