G-Master Hydro Extreme Z890iをレビュー
サイコムがGeForce RTX 5090を独自に水冷化!デュアル水冷ゲーミングPCの最高峰がついに登場
2025年11月29日 11時00分更新
ホコリ対策はばっちり、メンテナンスもしやすい
冷却性能が落ちてしまう原因にはPC内温度の上昇があるが、それ以外にも影響が大きいものがある。その1つが通気性の低下だ。しっかりとした吸気・排気を担うPCケースファンの採用は当然だが、ケーブルレイアウトにも気をつかえば、エアフローは格段に良くなる。
その点、G-Master Hydro Extreme Z890i
のケーブルは必要最小限のみの露出に留めている。右側面から見てみると、目立つものは水冷ユニットのチューブぐらいだ。そのほかのケーブルは左側面部できれいに束ねられ、動かないよう結束バンドで固定されていた。
通気性の低下は、ホコリなどによる吸排気口フィルターの目詰まりも悪因になる。目詰まりしてしまうといくらファンを高回転にしても空気が出入りできず、結果的に冷却性能が落ちてしまうからだ。
これを防ぐにはこまめにフィルターを掃除するしかない。G-Master Hydro Extreme Z890i
のPCケースは、Fractal Designの「Define 7」だが、前面と天面、底面にフィルターがある。ホコリがたまってきたらフィルターを取り外し、掃除機などで吸ってやるといいだろう。
とくに、ラジエーター近く(天面と前面)にあるフィルターはマメに掃除しておきたい。とはいえ、ホコリの掃除はおっくうなメンテナンスかもしれない。しかし、本機のフィルターはツールレスで着脱できるので気軽に取りかかれるだろう。
2基のThunderbolt 4やWi-Fi 7が使える!
G-Master Hydro Extreme Z890i
のマザーボードは、ASRockの「Z890 Steel Legend WiFi」。ハイエンドモデルだけあって、リアインターフェースは豪華だ。Thunderbolt 4/USB4対応のUSB Type-Cは2基、USB Type-Aは8基(USB 3.2 Gen 2が2基、USB 3.2 Gen 1が4基、USB 2.0が2基)も備える。
ビデオカードはHDMIとDisplayPort×3というよくある構成だが、水冷仕様のためブラケット部に吸排気口がない。機能や性能には影響ない部分だが、水冷化でブラケットまで交換しているとは思っていなかっただけに、驚いてしまった。
ネットワーク機能は2.5GbEの有線LANとWi-Fi 7に対応。有線無線問わず、高速で通信できる環境が整っている。もちろん、Bluetoothも使用できる。
フロントインターフェースは天面手前に装備。マイクとヘッドホン端子に加え、USB Type-Aは4基(USB 3.2 Gen 1が2基、USB 2.0が2基)、USB Type-C(USB 3.2 Gen 2)と、こちらも充実している。
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