G-Master Hydro Extreme Z890iをレビュー
サイコムがGeForce RTX 5090を独自に水冷化!デュアル水冷ゲーミングPCの最高峰がついに登場
2025年11月29日 11時00分更新
CPUに水冷クーラーを採用するBTOパソコンは多くのメーカーから登場しているが、ビデオカードにまで水冷クーラーを搭載しているものとなると、その数はぐっと少なくなる。それもそのはず、純粋に水冷仕様のビデオカードの数が少ないため、採用しようにもモノがないのだ。
そんな中、サイコム
はCPUもビデオカードも水冷方式にした、デュアル水冷PC「Hydroシリーズ」を常時提供している。しかも、ゲーム向けのミドルタワーやミニタワー、プロフェッショナル向けのワークステーションなど、複数のモデルを展開。同社がどうやって水冷ビデオカードを確保しているのか、不思議に思う人もいるだろう。だが、その答えはものすごくシンプルで、自分達で独自に改造し、水冷化しているのだ。
BTOで選べる水冷ビデオカードの従来ラインアップは、GeForce RTX 5070 Tiと同RTX 5080の2モデル。240mmラジエーターの水冷ユニットにカード直付けのファンを併用することで、静音性と冷却性を両立した製品だ。
それらに対し、今回新たに登場したモデル「Hydro LC Graphics Plus GeForce RTX 5090 32GB」では、ゲームでもAI処理でもなんでもござれのウルトラハイエンド、GeForce RTX 5090を採用。ドイツの新興冷却メーカー「Lynk+」との協業により、ラジエーターは360mmサイズに大型化したほか、基板全体をプレートで覆う構造に進化。GPUだけではなく、メモリーや電源部も冷却できるようになっていた。
そんなHydro LC Graphics Plus GeForce RTX 5090 32GBを搭載する、デュアル水冷ゲーミングPC「G-Master Hydro Extreme Z890i
」の試用機(標準構成)を触る機会が得られたので、紹介していこう。
| G-Master Hydro Extreme Z890i | ||
|---|---|---|
| 標準構成の主なスペック | 試用機の主なスペック | |
| CPU | インテル「Core Ultra 9 285K」(24コア/24スレッド、最大5.7GHz) | |
| CPU クーラー |
Asetek「636S-M2」(簡易水冷、360mmラジエーター)+Noctua「NF-F12 PWM」(120mmファン)×3<サイコムオリジナル水冷仕様> | |
| マザー ボード |
ASRock「Z890 Steel Legend WiFi」(インテルZ890、ATX) | |
| メモリー | 64GB(32GB×2)、DDR5-5600<メジャーチップ・JEDEC準拠品> | |
| ストレージ | Crucial「T700 CT2000T700SSD3」(2TB M.2 SSD、PCIe 5.0) | |
| ビデオ カード |
サイコム「Hydro LC Graphics Plus GeForce RTX5090 32GB」(32GB GDDR7)+Noctua「NF-A12x25 G2 PWM」×3<サイコムオリジナル水冷仕様> | |
| 電源 ユニット |
ASRock「Steel Legend SL-1200G」(1200W、Cybenetics Platinum) | |
| PCケース | Fractal Design「Define 7 White TG Clear Tint FD-C-DEF7A-06」 (E-ATX、ミドルタワー) |
|
| PCケース ファン |
Noctua「NF-A14 FLX」(140mm) | |
| 通信機能 | 2.5GbE(有線LAN)、Wi-Fi 7(無線LAN)、Bluetooth 5.4 | |
| サイズ | 240(W)×547(D)×475(H)mm | |
| OS | Microsoft「Windows 11 Home」 | |
| 直販価格 | 101万5320円~ | 101万5320円 |
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