ごきげんよう、アスキーグルメのナベコです。インドカレー屋さんで「ナンとライス、どっちにします?」と聞かれると、つい「ライスで」と答えてしまう米派です(本音は両方食べたい)。
そんな“ご飯派”の心を揺さぶってくる商品が編集部に届きました。
ミツカンから“炊飯用調味液”登場
それってどうなの?
ぽん酢でおなじみのMizkan(以下、ミツカン)が10月27日に発売した「ごはんをふっくらおいしく」という炊飯調味液。
なんと、炊飯前に炊飯器へ加えるだけで、“ふっくら・しっとり”したおいしいごはんが炊けるというものなのです。
「ごはんをふっくらおいしく」
内容量190m/486円
気になるのはお値段。190ml入りで参考小売価格は486円。
……高くないですか?
ただでさえお米が値上がりしている昨今、お米にさらに調味液を足すという行為自体が贅沢に感じられるし、なおかつ調味液だけでいいお値段です。
私としては、最近は炊飯器も性能が良くなっているし、炊き立てのご飯はそれだけでおいしいから「調味液ってなに?」という疑問ばかりでした。ところが、ミツカンさんのリリースをみると、ミシュランガイドで星を獲得している高級割烹の店主もその味を認めたと書かれています。本当?
ともあれ使ってみた
ということで、疑念を抱えつつもさっそく検証開始。
まず商品の詳細をチェック。パッケージ表記の商品名は「炊飯調味液」。原材料は、還元水あめ(国内製造)、でんぷん分解物、食塩、上白糖、米発酵調味料、昆布だし。
使い方はシンプルで、通常より水を多めにして、炊飯前に本商品を3ml(1回まわしかけ)加えるだけ。ただし“水を多めにする”ことがとても重要とのこと。
【使い方】
① 米1合に対して、水はいつもの量+大さじ1(15ml)
② 本商品を3mlほど回しかける
③ よく混ぜて炊飯する
今回使ったお米は、米屋さんで購入した千葉県産「ふさこがね」の2025年産新米。5kgで4500円ほどしました。正直、普通に炊いても十分においしいので調味液を入れることには少し抵抗がありました。が、別のお米を買い足すのもためらわれたので、家にあるお米で試すことに。
まずは1合分を通常より多めの水でセットし、そこに炊飯調味液をひと回し。
あきらかに、ちがった!
これはおいしい
さて、炊きあがりました!
炊きあがりの見た目は、正直いつものご飯とほとんど変わらず。「ほら、そんな劇的な差はないよね」と思いつつひと口。
――え、全然違う!
ご飯の粒がふっくらと立ち、ふくよかに。粒のほぐれもよくなったようで、よりひと粒ひと粒のおいしさが際立っている感じがします。
原料に水あめを使っているので甘みが増すのは想像していましたが、それ以上に“ふっくら感”と“粒のほぐれの良さ”が明らかに違いました。
そう、味を足したというより、“上手に炊き上げた時”のお米のおいしさを引き出した感じがします。
リリースによると、秘密は原料の中に含まれる「でんぷん分解物」。これはミツカンの特許技術によるもので、ごはんの表面をしっかり包み込み、粒立ちをよくしながら、ごはんの中の水分をキープしてくれるんだそう。
さらに詳しく問い合わせたところ、この「でんぷん分解物」の技術は、もともとミツカンがすし酢を扱う中で、お寿司屋さんのシャリの食味をよくする研究から生まれたのだそう。
既存の業務用商品の技術をベースに、家庭でも簡単に使用できる本商品を開発したとのことでした。
ポイント使いするならアリかも!
一番のネックはお値段だと感じていましたが、190ml入りで1合につき3ml使用。単純計算で約63合ぶん使えます。
米1合=約150gなので、63合は9450g。つまり5kgのお米袋だいたい2袋分。
“486円でいつものお米がグレードアップする”と考えると、使いどころさえ決めればアリ。毎回使うというより、
・週末のごはんを少し贅沢にしたいとき
・まとめ炊きして冷凍する日の仕上がりをよくしたいとき
など、ポイント使いが現実的だと感じました。
水分の調整が大事です
何回か炊いてみて気づいたのは、“水を多めにする”という注意点の意味。いつもの水加減で炊くと、粒立ちはよくなるものの少しかために仕上がる印象でした。なるほど、調味液が「ごはんの表面を包む」作用があるそうなので、水分を多めにする必要があるのだと納得しました。
正直、最初は半信半疑でした。でも、実際に食べてみると“違いがわかるほど”ふっくら感が向上。ブランド米の良さがさらに引き出された印象です!
値段は安くはないけれど、「ご飯をもっとおいしく食べたい」という人には効果を感じやすい炊飯アイテムでした。使ってみないとわからないものですね。
※記事中の価格は税込み

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