ジャストシステムは、来年2月に「ATOK Passport」ユーザー向けに提供を開始する「ATOK for Windows (Tech Ver.36)」の新機能を紹介。その中で、長らく待望されていたArm版Windows 11への正式対応を発表。従来は不可能だったARM64向けのネイティブアプリでの入力が可能になる。
性能が高いのに日本語入力はMS製IMEを使うしかなかった
Snapdragon搭載のノートPCがついに本格化!?
ArmベースのCPU上でのWindows(Windows on ARM)は、Windows 10時代の2017年にフル機能のWindowsとして新登場。x86向けアプリをエミュレーションで動作することで(後にx64向けアプリもサポート)、Intel/AMD製CPUと大きく変わらない操作性をユーザーに提供するようになった。特にクアルコムが「Snapdragon X」シリーズを投入以降は、Copilot+ PCにいち早く対応するなど、性能面でも見劣りしない状態となっている。
一方で、日本語環境で課題になっていたのが日本語入力プログラム。標準でMicrosoft IMEが用意されているものの、国内ではATOKへの支持が根強く、一方でArm版Windowsにネイティブ対応しない(x86/x64向けの)IMEでは、Arm版Windowsにインストールこそできるものの、x86/x64版アプリでしか利用できず(ATOKではArm版Windowsでの動作を非サポートとしていた)、ここに来て増加してきたARM64向けのネイティブアプリとの組み合わせでは動作しなかった。
今回の対応によって、ついにSurface ProシリーズをはじめとするSnapdragon搭載PCにおいて、広くATOKが利用可能になる形だ。
なお、ATOK for Windows (Tech Ver.36)の新機能として、ほかにも生成AIによる文章作成アシスタント機能「ATOK MiRA」、Windows/Mac/Android/iOSの4つのOS間で、登録した単語のみならず、学習履歴や確定履歴を共有できる「ATOK Sync One」などが紹介されている。
















