透明でスケスケなガジェットが視界に入るとピクピク反応してしまう筆者だが、その“透明愛”のせいで昨年の秋には「CLEAR WIRELESS KEYBOARD」なる製品を衝動買いした。その価格は2200円。薄型のキーと基板がそのまま透けるチープさと可愛さが絶妙に同居した、不思議な魅力を持つキーボードだ。
そして今年、浅草ROXの3COINSの店頭で暇つぶしをしていたら、なぜかそれと“まったく同じ型番”の製品が1100円で売られているではないか。1年で半額。理由はまったく不明だが、筆者の物欲スイッチはあっけなく入り、気づけば2台目を入手していた。四半世紀ほど前、Palm Pilotの開発者モデルに存在したトランスルーセント筐体の記憶が、無意識に指先を動かしたのかもしれない。
透明ボディに詰め込まれた“必要最低限”の機能
今回入手したCLEAR WIRELESS KEYBOARDは、Bluetooth接続でAndroid/iOS/Windowsに対応する薄型キーボードだ。サイズは一般的なモバイルキーボードと同等で、キーピッチは16.5mm。Ankerなどの携帯用キーボードと同一クラスで、19mmのフルピッチと比べるとやや窮屈ではある。しかし短時間のメールや文書作成なら十分にこなせるし、剛性感はこのクラスの製品としては悪くない。
透明ボディ越しに見える右上の操作系には電源スイッチ、Bluetooth接続ボタン、充電状態のインジケータなどが集約されている。この“丸見え感”が本機のアイデンティティだが、見た目のユニークさだけでなく、実際の操作もしやすい。
上部左端には200mAhのリチウムポリマー電池が搭載され、約3時間のUSB Type-C充電で最大30日間利用できる仕様だ。ただしUSB PDや急速充電器は非対応と明記されており、5V出力の一般的なACアダプターでの充電が必須となる。

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