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今すぐ確認すべき詐欺ニュース一覧 第26回

インフルエンサーのディープフェイクが若年層を狙う

日本で最も危険なセレブはBTS、イーロン、キムタク!? 詐欺に悪用される有名人ランキング2025発表

2025年11月21日 19時00分更新

文● せきゅラボ

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2025年「最も詐欺に悪用された有名人たち」ランキング。日本版の第1位はBTS

日本ではBTS、イーロン、キムタクがトップ3

 マカフィーは2025年11月13日、有名人を装ったディープフェイク詐欺に関する調査の結果を発表しました。これは、「日本を含む世界7ヵ国に在住する18歳以上の8600人に、偽造またはAIが生成した有名人の広告が消費者に与える影響について包括的に聴取」したもの。

 その結果、日本に住む38%が生成AIなどで偽造された有名人の広告を見たことがあり、7%がそうした広告やプレゼントキャンペーンをクリックしたことがあると判明しました。そして、有名人を悪用した偽造広告の被害者は平均11万5000円の損失を被っています。

2025年における最も危険なセレブトップ10(日本)

2025年「最も詐欺に悪用された有名人たち」ランキング
1. BTS(防弾少年団)のメンバー全員
2. イーロン・マスク
3. 木村拓哉
4. テイラー・スウィフト
5. トム・ハンクス
6. ジャスティン・ビーバー
7. エマ・ワトソン
8. 柴咲コウ
9. クリスティアーノ・ロナウド
10. キム・カーダシアン

 かつては、「名前でネット検索」するとセキュリティ被害や詐欺に遭いやすい有名人を発表していましたが、生成AI技術が進展した現在では、本物に似せた動画や音声(ディープフェイク)を利用する広告経由の詐欺が多発。国内ではSNS型投資詐欺において、生成AIを使った有名人の偽造画像・動画が使われています。

調査結果

1. 若年層(18~24歳)は、有名人を装ったディープフェイク詐欺によりだまされる:18~24歳の14%がこのような詐欺リンクをクリックした経験があり、これは全体(7%)の2倍にあたる
2. ディープフェイク詐欺は、インフルエンサーを利用することで、より幅広い年齢層を標的に:全体の14%が、インフルエンサーやSNS上の人気者によるディープフェイクの広告に遭遇したと回答
3. 外国の有名人のほうが、偽広告や有名人を装ったディープフェイク詐欺でより悪用される:最も詐欺に悪用されたセレブトップ10のうち、日本人はわずか2人に留まる

■世界で最も危険なインフルエンサートップ10(2025年)
1. Pokimane
2. MrBeast
3. Karina
4. QTCinderella
5. Brooke Monk
6. helydia
7. Léna Situations
8. Madison Beer
9. Cally Jane
10. Vicky Pattison

 今回の調査では、危険なインフルエンサーの世界ランキングも公表されました。日本ではあまり馴染みのない人たちかもしれませんが、第1位のPokimane氏はYouTubeのチャンネル登録者数660万超を誇る人気ストリーマーとして世界的に知られています。

 いわゆる芸能人だけでなく、YouTubeやTikTokなどで活動するインフルエンサーを装ったディープフェイクも若年層を中心に広く浸透しているようです。すでにアメリカ在住の44%が、偽のプレゼントキャンペーンや仮想通貨詐欺などでインフルエンサーのディープフェイクを目にしたことがあります。

詐欺師は有名人の影響力を悪用する

 この結果について、マカフィー 最高マーケティング責任者 ステファニー・フリード氏は、次のように述べています。

 「これまで、有名人やインフルエンサー文化は人々の購買行動に影響を与えてきましたが、今では犯罪者の詐欺手口にまで影響を与えるようになっています。私たちの調査によると、詐欺師たちはその影響力を悪用しており、有名人やインフルエンサーの偽のコンテンツをクリックした人のうち3%が金銭または個人情報を失っていることがわかりました」

 「私たちは、最も悪用されている有名人の名前を明らかにすることで、ファンの方々が危険な兆候を見抜けるようにするとともに、AIを活用したツールと組み合わせて、被害が発生する前に偽物を見抜く力を高めていただきたいと考えています」

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