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セミナー・イベント情報@プログラミング+ 第30回

海洋堂・宮脇センムも登場!新拠点「VS.」で世界の学生クリエイターが競演

12/5〜7 ISCA2025 国際学生クリエイティブアワードが大阪で開催

2025年11月22日 09時00分更新

文● プログラミング+編集部

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89ヵ国 1215作品から選ばれる映像作品とデジタルコンテンツの国際学生クリエイティブアワード

 一般社団法人ナレッジキャピタルが主催する「ISCA2025(INTERNATIONAL STUDENTS CREATIVE AWARD)」の受賞作品発表・上映・展示会が、2025年12月5日(金)〜7日(日)の3日間開催される。会場は、JR大阪駅北側のグラングリーン大阪に新たに誕生した文化装置「VS.(ヴイエス)」。過去最多となる89カ国・1215作品の応募が寄せられ、世界中の若手クリエイターたちがその表現力を競い合う舞台となる。

 ISCAは、ナレッジキャピタルが人材育成と国際交流を目的に毎年開催している、学生対象の映像・デジタルコンテンツの国際的なクリエイティブアワードだ。受賞作品は世界各地の映画祭や関連イベントでも上映され、国内外で活躍するクリエイターを数多く輩出してきた。未来を担う若手アーティストの登竜門として、年々注目度を高めている。

「クリエイティブは最強!」——感じて、考えて、体験する3日間

 今年のISCAのテーマは「クリエイティブは最強!」。会期中は、国内外の映像コンテンツ部門・デジタルコンテンツ部門の受賞作品上映や展示に加えて、来場者自身の創造性を刺激するトークショーやワークショップが多数用意されている。

 とくに注目したいのが、日本を代表する造形集団・海洋堂の“宮脇センム”によるスペシャルトークだ。「アートプラは、きわめて芸術的なおもちゃである。」をテーマに、フィギュアというメディアを通じて、ものづくりとクリエイティブの可能性を語る予定だという。

 さらに、2025年大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のフィギュアを自分好みにペイントできるワークショップや、インストラクターから本格的なフィギュアペイントを学べるプログラムも開催。加えて、欧州発の都市型音楽フェスとして知られる「Sónar(ソナー)」のキーパーソンを招き、音楽・テクノロジー・アートが交差するこれからのクリエイティブを語るトークセッション「Hello, Sónar!」も予定されている。

 そのほか、画像生成AIを使って缶バッジを制作するプログラムや、デジタル技術を使った体感ゲーム、イラストレーターから直接お絵描きを学べるワークショップなど、子どもから大人まで楽しめる企画がラインナップ。映像やデジタルコンテンツの鑑賞にとどまらず、「見て・聞いて・つくってみる」ことで、クリエイティブの裾野をぐっと広げてくれる3日間となりそうだ。

 また、会場となるVS.では音楽フェスティバル「ニッパチ祭2025」も同時開催され、VS./ニッパチ祭/ISCA Presentsとして真鍋大度氏によるオーディオビジュアル・パフォーマンスも予定されている。映像、デジタルコンテンツ、音楽が一体となって大阪の街からクリエイティブカルチャーを発信する、スケールの大きな試みだ。

 VS.(ヴイエス)は、グラングリーン大阪・うめきた公園の地下に広がる約1,400㎡の展示空間を持つ新たな文化装置だ。建築家・安藤忠雄氏が設計監修し、日建設計が設計・監理を担当。天井高15mの大規模な展示スタジオなど独自の建築空間を備え、多様な人とアイデアが交差する場として2024年9月にオープンした。これまでに真鍋大度氏や吉田ユニ氏、安藤氏自身の展示も行われており、最先端の表現が集まる場所として注目を集めている。

グラングリーン大阪に誕生した文化装置「VS.(ヴイエス)」 (c)RAM KATZIR photo by VS.

■ISCA(INTERNATIONAL STUDENTS CREATIVE AWARD)とは

 ISCAは、若い才能の発掘と育成、そして国際交流を目的に、国内外の大学・大学院・専門学校などに在籍する学生を対象として行われている国際的なクリエイティブアワードだ。国内の大学・専門学校からは教員単位で作品を募る「国内映像コンテンツ部門」と「デジタルコンテンツ部門」、海外からは「海外映像コンテンツ部門」として映像作品を募集し、3部門体制で審査と表彰を行っている。

 ISCA2025では、国内から67校310作品、海外からは88カ国905作品が集まり、合計1215作品という過去最多の応募があった。厳正な審査を経て選ばれたノミネート作品・受賞作品は、それぞれの国や地域の文化、技術、社会状況を反映した多彩な表現が魅力となっている。

ISCA2025 開催概要

開催日時: 2025年12月5日(金) 12:00-18:00/12月6日(土) 11:00-18:00/12月7日(日) 11:00-17:00
会場: VS.(ヴイエス) グラングリーン大阪 ※受賞作品上映はThe Lab.みんなで世界一研究所(グランフロント大阪 北館2階)でも実施
観覧方法: 事前申し込み制(一部プログラムは申込不要)
参加費: 無料(一部ワークショップは有料)
主催: 一般社団法人ナレッジキャピタル
後援: 日本映像学会、総務省、経済産業省、文部科学省、独立行政法人都市再生機構、一般社団法人デジタルメディア協会、一般財団法人デジタルコンテンツ協会、大阪府、大阪市、大阪デジタルコンテンツビジネス創出協議会、特定非営利活動法人映像産業振興機構、公益社団法人関西経済連合会、一般社団法人関西経済同友会、大阪商工会議所、公益財団法人関西・大阪21世紀協会、サイバー関西プロジェクト、Ars Electronica、Centre des arts、Hong Kong Cyberport、Smart City Consortium、台湾デザイン研究院、国立アジア文化殿堂
特別協力: VS.共同事業体(株式会社トータルメディア開発研究所・株式会社野村卓也事務所)
協力: 韓国コンテンツ振興院 大阪ビジネスセンター
技術協力: 日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社
協賛: サントリーホールディングス株式会社
企画・運営: 株式会社スーパーステーション
運営・事務局: 株式会社スーパーフェスティバル
ISCA連携映画祭: International Short Film Festival Oberhausen ほか

審査員(◎は審査員長)※敬称略
<国内映像コンテンツ部門>
  ◎宇川直宏(現“在”美術家、DOMMUNE 代表)
  塩田周三(株式会社ポリゴン・ピクチュアズ 代表取締役)
  ひらのりょう(短編アニメーション作家、漫画家ほか)
  田崎友紀子(株式会社スーパーステーション プロデューサー)
  中野達也(一般社団法人ナレッジキャピタル 事業統括部長補佐)
<海外映像コンテンツ部門>
  ◎マーク・ミラー(アーティスト、教育者、コンサルタント)
  伊藤より子(ビジュアルデザイナーコンサルタント、アートディレクター、講師)
  アンドレ・ロモフ(Stormbringer Studios CEO 兼共同創設者)
<デジタルコンテンツ部門>
  ◎廣瀬通孝(東京工科大学 教授、東京大学 名誉教授)
  遠藤諭(ZEN大学客員教授、MITテクノロジーレビュー日本版アドバイザー)
  和田永(アーティスト、ミュージシャン)
  福原志保(デザイナー)
公式ページhttps://kc-i.jp/activity/award/isca/2025/

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