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親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第349回

つぶやきも生成AIの「エサ」になる

あなたの投稿も使われる! Grokの学習を拒否する設定方法教えます

2025年11月25日 09時30分更新

文● 高橋暁子 編集●ASCII

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設定の変更方法を画面付きで紹介

Grokの学習を拒否設定にしよう

 Grok(グロック)は、イーロン・マスク氏率いるxAI社が開発した生成AI。X(Twitter)と連携しており、リアルタイムに最新の情報に基づいた回答を生成できる。無料でも利用できるが、回数や生成数に制限があり、有料プランではその制限が緩和される。

 Grokでは、Xで公開されているポストやプロフィールなどを学習している。使いたくない場合でも、完全に削除したり、使用を停止することはできないが、学習されることを拒否する設定は可能だ。

Xアプリの設定で拒否する方法

 1つ目は、Xアプリから設定変更する方法だ。Xアプリを開き、下部左のホーム→プロフィールアイコン→「設定とプライバシー」をタップし、「プライバシーと安全」をタップ。

 次に、「Grokとサードパーティコラボレーター」をタップ。最後に、一番上の「公開データに加えて、GrokおよびxAIでのやり取り、インプット、結果をトレーニングと調整に利用することを許可します。」をオフにしよう。

 なお、Xで誕生日設定をしていない場合、最後の画面が表示されない。18歳未満の場合も表示されない。プロフィール設定から、正しい誕生日設定をしてほしい。

1. 下部右のホーム→プロフィールアイコン→「設定とプライバシー」をタップ

2. 「プライバシーと安全」をタップ

3. 「Grokとサードパーティコラボレーター」をタップ

4. 一番上の「公開データに加えて、GrokおよびxAIでのやり取り、インプット、結果をトレーニングと調整に利用することを許可します。」をオフにしよう

非公開アカウントへの変更でも可

 もう1つ、「自分のアカウントを非公開アカウントにする」という方法もある。Grokは公開されている情報から学習するため、非公開にすることで学習されることを防げる。

 手順は、「設定とプライバシー」→「プライバシーと安全」をタップ。次に「オーディエンスとタグ付け」をタップし、「ポストを非公開にする」をオンにすれば、非公開アカウントにできる。

5. 「設定とプライバシー」をタップし、「プライバシーと安全」をタップ

6. 「オーディエンスとタグ付け」をタップ

7. 「ポストを非公開にする」をオンにしよう

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著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『スマホで受験に失敗する子どもたち』(星海社新書)、『若者はLINEに「。」をつけない 大人のためのSNS講義』(講談社α新書)、『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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