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【家庭用の3〜5倍】業務用冷凍庫の電気代がじわじわ家計に襲ってくる

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電気代補助が終了。冬の家計に“冷たい現実”

 電気代の補助金が2025年9月使用分で終了した。この冬は暖房代が重くのしかかりそうだ。そんな電気代だが、家庭では冷蔵庫が全体の約14〜17%を占めている。

 では飲食店や倉庫の業務用は? 実は同じ容量でも家庭用の3〜5倍も電気を食う。意外と知られていないが、業務用冷蔵庫の電気代は経営をじわじわ圧迫している。さらに冷凍・冷蔵倉庫では巨大コンプレッサーを回すため、その消費電力は桁違いだ。当然、そのコストは最終的に私たち消費者の負担につながってくる。

冷凍倉庫の「最適制御」に挑む東大発Freezo

 そんな中、東大発スタートアップの株式会社Freezoは、大型冷凍冷蔵倉庫のエネルギーマネジメントに取り組んでいる。

 Freezoが掲げるのは、大型冷凍機などの冷熱機器に対して、自動で最適制御をするシステムの開発だ。同社はこれまで倉庫運用コストを最小化することを目標に、制御アルゴリズムを磨いてきた。現在は実際の大型冷凍冷蔵倉庫で実証実験を進めており、結果が良好であればリアルタイム最適制御システムに発展させ、現場への導入を狙っている。

家庭の冷蔵庫はますます進化。でも節電はお財布次第

 冷凍倉庫の運転は、止められない電気消費の代表格。電気代高騰が続くいま、その効率化に挑むFreezoの取り組みには期待したい。

 ちなみに家庭用冷蔵庫の省エネ技術は大きく進化しており、最新機種では10年前と比べて、年間消費電力が約28〜35%も削減されているというデータもある。きっと家じゅうの家電を一新すれば、もっと電気代を節約できるのだろうが……懐が寒くなりそうだ。

スタートアップリーグとは?

「スタートアップリーグ」は、競い合いながらも共に成長する“競争と共創”の場を提供する支援プログラム。単発で終わらせず、継続的な伴走支援によってスタートアップの成長を後押しすることを目指し、2023年度に始動した。スポーツリーグをモデルに、世界で活躍できる日本発スタートアップの創出を後押ししている。
https://startupleague.jp/

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