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リニア工事費が4兆円増えて11兆円に 開業は2035年以降か

2025年10月29日 21時35分更新

文● 二子/ASCII

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 JR東海は、中央新幹線(リニア中央新幹線)の総工事費について、2023年12月に公表した金額を4兆円上回り、11兆円(車両費含む)を予定していることを発表した。理由として、物価高騰の影響や難工事への対応を挙げている。

 また、開業時期については仮置きとして2035年を設定しているが、静岡工区でのトンネル掘削工事に着手の見込みが立っていないことから、見通しが立っていないとしている。

リニア

 増加分をさらに細かく見ていくと、建設資材や材料価格、労務費の高騰で1.3兆円、今後のさらなる高騰を前提にしたリスク分として1兆円。

 山岳トンネルの工事において、当初予定よりも脆い地盤があった関係上、対策を追加した結果、トンネルの断面積が増えるなどの工事費の増加があり、1.2兆円。

 リニア特有の軌道を支える構造について、設計を見直した結果、コンクリートや鉄筋を増量するなど、仕様を変更した分について0.4兆円となっている。

 なお、リニア中央新幹線の料金として、のぞみ指定席の料金に700円を上乗せたケースが見積もられており、開業翌年度の増収額が約700億円としているが、「具体的な運賃・料金体系については、開業が近づいた時点で決定し、必要な手続きを行います」と記されており、それ以外の料金を採用する可能性についても触れられている。

 

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