
デジタル化が進んでも
働き方全般の変わらない人はおよそ半数
電通総研のシンクタンク組織で「ヒューマノロジー創発本部 Quality of Societyセンター」(以下「QoSセンター」)は、「人々の意識の変化がどのような社会を形づくっていくのか」を捉えるため、2019年から毎年定量調査「クオリティ・オブ・ソサエティ指標」を実施している。
今回の「指標2025」では、従来の「社会の質」に対する認識や、個人・家族・コミュニティ・社会という視点からの現在地に関する項目に加え、「AIやロボットが生活や仕事などの場面でどのように受け止められているか」を新たに設けている。
本調査は、2025年6月23日〜30日の期間に、全国18〜79歳の男女を対象にインターネット調査で実施され、サンプル数は1万2000人。
まず、働き方におけるデジタル化の影響を尋ねたところ、「働き方全般について変わらない」と感じている人が45.1%で最多となり、「よい影響を受けている(計)」が27.5%、「悪い影響を受けている(計)」が9.6%という結果だった。よい影響を受けていると回答した人の方が、悪い影響を受けていると回答した人より17.9ポイント多いという差も出ている。


年代別においても「よい影響」と感じている層の方が多く、年代による大きな差はみられなかった。
若い層にとって
「AIに自分の仕事を奪われる」はリアルな不安?
現在働いている人を対象に、「AIやロボットに自分の仕事を奪われる不安」を尋ねたところ、「不安を感じている(計)」が23.1%、「どちらともいえない」27.9%、「不安を感じていない(計)」38.4%、「考えたことがない」10.6%という結果だった。

年齢別では18〜29歳の若年層で「不安を感じていない」が32.9%、「不安を感じている」が30.9%と差がほとんどなく、30〜40代でも10ポイント未満の差にとどまった一方、60代以上になるとその差が30ポイント以上となるなど、年代で不安の感じ方に明確な違いが見られる。









