GPSが届かない環境でもBLE技術で人や物の位置を可視化、室内位置情報ソリューション「どこね」リリース
株式会社ハヤト・インフォメーションは9月26日に、Bluetooth Low Energy(BLE)技術を活用し、室内での人や物のリアルタイムな位置情報を可視化するソリューション「どこね」の提供を開始した。病院や製造現場など、GPSが届かない環境での業務効率化と安全管理をサポートするという。
同社によると、GPSが届かない病院内や工場などの屋内環境において、医療機器や資材の所在確認、スタッフの配置状況把握、緊急時の安否確認などは、業務効率と安全管理の観点から重要な課題だという。しかし、従来の屋内位置情報システムは工事やネットワーク構築が必要となるケースが多く、導入コストと手間が障壁になっていたとのこと。
「どこね」は、BLEビーコンと中継ノード(レシーバー)を活用することで、人(スタッフ、患者など)や物(医療機器、資材など)の所在をリアルタイムで把握できるという。
また、中継ノード間の通信にLPWA(Low Power Wide Area)の通信規格であるLoRaプロトコルを採用しているため、大がかりな配線工事や既設のWi-Fiネットワークを必要としないとのこと。各部屋の電源とインターネット接続環境があれば設置できるという。
部屋の入退室などの移動や、「ボタンが押された(呼出し)」「バッテリー低下」などの異常を検知した際には、管理者へLINEやメールで即時に通知する。これにより、徘徊検知、患者の急変への対応、作業の停滞などを把握して迅速にアクションを起こせるようにサポートする。
主な活用シーンとしては、病院・介護施設(緊急時のスタッフの居場所把握、医療機器や車椅子の所在管理、患者のナースコール対応状況の把握)、製造現場・倉庫(作業の停滞している場所の特定とスタッフの配置、機材やフォークリフトの位置把握、資材の出荷見込み時期の管理)などが挙げられている。




























