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歯医者でわかったふりしちゃう問題、スマホで自己解決できる“専用ミラー”を発見!

特集
未来を変える科学技術を追え!大学発の地味推しテック

口の中、見えてないのに「はい」って言いがちな件

 歯医者で「ちょっと見てみましょうかねー」と言われて、例のデンタルミラーと手鏡を手渡される。口の中をぐりぐりされながら、「ここがですねー」と説明されるが……正直、何がどうなってるのか全然わからない。けれど、なんとなく「はい」と答えてしまう。

 歯医者あるあるだが、これってけっこう危ない。自分の口の中の状態が見えてないと、日々の歯磨きも当てずっぽうになる。その結果、虫歯や歯周病がじわじわ進んでしまうのだ。

スマホで口の中が見える「HAKKENミラー」

 そんな“見えない不安”を解消してくれるのが、京大発スタートアップの株式会社SQRIEが開発した「HAKKENミラー」。これは、スマホにくっつけて使える“自分の歯が見えるミラー”だ。

専用のホルダーでスマホにミラーを装着

 専用ホルダーでスマホに装着し、曇らない・映り込みにくい角度設計。上下の歯や奥歯まで、驚くほどハッキリ見える。ふつうは歯医者でしか見られない場所を、自分でくっきり“自撮り”できるのだ。

上/下の歯をスマホで自撮りできる

自分で見てから、歯医者に送る

 さらにこのミラー、見るだけじゃ終わらない。撮影した画像を送れば、歯科医が遠隔でチェックしてくれる「オンライン歯科健診サービス」をセットで展開中。画像を送るだけで、歯科医が遠隔でチェックしてくれる。

 ちなみに、政府は全国民が定期的に歯科検診することを目指す「国民皆歯科検診」制度を検討しており、時代にもマッチしている。

 もちろん、これはあくまで予防や早期発見のためのツール。本格的な治療は歯医者に行く必要がある。けれど、悪化する前に“気づける”ようになるだけでも価値がある。

「わかったふり」を卒業しよう

 高齢化や医療アクセスの格差が広がる中、「自分で見て、自分で気づく」ためのツールがあるのは本当に心強い。「次に歯医者に行ったとき“わかったふり”をしなくて済むかも」と思うだけでも、心が軽くなる。

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