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AIの使いこなしに必要な「始動する力、試行力、感情を抑制する力」 AOAI Dev Dayレポート
2025年07月30日 17時00分更新
本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「AOAI Dev Day 2025に参加しました!」を再編集したものです。
Azure OpenAI Serviceの祭典「AOAI Dev Day 2025」
2025年7月18日に開催された「AOAI Dev Day」に参加してきました。AzureやAIの最前線に触れ、多くの学びと刺激、そして自身の課題に気づかされる貴重な体験となりました。
今回のイベントでは、ひとつのテクノロジーカンファレンスと懇親会に参加。そこで得られた所感と学びを、この記事に書いていきたいと思います。
AIが変える「全従業員イノベーター化」の現実:トヨタコネクティッドの挑戦
まず参加したのは、トヨタコネクティッドの井野 幸治様による「全従業員『改善イノベーター化』計画 ― AI活用で業務改善を民主化・簡易化・高速化」というカンファレンスでした。
ここでは、トヨタコネクティッドが全社を挙げて進めるAI活用の取り組みが紹介され、未来の働き方を感じるものでした。特に印象に残ったポイントは以下の4点です。
・「AI駆動開発」で、誰もが5分でアプリケーション開発者に!
最も衝撃的だったのは、AI駆動開発によって、プログラミング経験がなくても「5分で簡単なアプリケーション」が作れるようになったという事実です。これは、AIが専門知識の壁を打ち破り、業務改善の民主化を加速させていることを意味します。誰もが「改善イノベーター」になれる時代が、もうそこまで来ていることを実感しました。
・「Deep Research」の登場で、調査業務が劇的に効率化!
これまで丸一日かかっていた調査活動が、AIの力で代行してもらえるようになったという話には、非常に驚きました。これは、AIが単なるツールではなく、人間の時間を創出する「パートナー」になりつつある証拠だと感じました。それと同時にAIに関する情報のキャッチアップができていなかったと反省しました。自分自身の業務や作業を効率化するためにもこのような最新技術に対するアンテナをきちんと立てる必要があると感じました。
・エンジニアの役割は「セキュリティとパフォーマンスの担保」へ
AIがコード生成を担うようになると、エンジニアの仕事がなくなるのでは?という疑問が頭をよぎりましたが、井野様は「エンジニアの意義は、セキュリティとパフォーマンスの担保」であると明言されました。実際、現状のAIを利用してコーディングをしていると、コードの信頼性という面で問題が生じることが多々あります。そういった場合にエンジニアとしての能力が必要とされます。したがって誰でもアプリケーションを作れるようになっていくからこそ、エンジニアの価値は高まるのではないか、とおっしゃっていたのが印象的でした。
・AI使いに求められる力
AIを使いこなす上で必要な力として、井野様が挙げられた「始動する力、試行力、感情を抑制する力」は、特に印象的でした。AIは万能ではなく、試行錯誤やエラーはつきもの。それらに挫けず、根気強く向き合う精神力こそが、AIを最大限に活用するための鍵であるとおっしゃっていました。また、試行するハードルも低くなっているので自分自身も試行を繰り返してAIをうまく活用したいと思いました。
このカンファレンスを通じて、AIは私たちの業務を劇的に変えるだけでなく、私たちの働く上での価値観までも変革していくのだと感じました。また、AIに関する情報のキャッチアップや試行錯誤を積極的に行うことで自身の成長にもつなげていきたいです。
懇親会
懇親会にも参加しました。会場は活発な会話が繰り広げられており、多くの参加者が交流を楽しんでいる様子でした。ドリンクや軽食も用意されてカジュアルな雰囲気でした。
参加されている方々は、本イベントを開催している、コミュニティに所属している方が多く、自発的に情報を発信したり、受け取ったりと、AIやAzureに精通し、活用されている方がたくさんいらっしゃるという印象でした。もちろん、IT企業に勤務されている方も多く、どのようにAIを活用しているのかなど、様々な会話をすることができました。
特に印象的だったのは、実際に業務でAzureを活用している方が、非常にマニアックな技術情報を聞いて「勉強になった」とおっしゃっていたことです。私が聞いても聞き流してしまうような情報を自分のモノにしているところを見て感銘を受けました。AIに関する深い知見をもち、熱量もある方々と交流することができて非常に刺激になりました。
様々な情報を得ることができた一方で、私自身の目的意識が欠如していたため、AIの具体的な技術に関するキャッチアップという面では、あまり良い結果ではなかったという反省点もありました。このような貴重な場では、もっと貪欲に情報のキャッチアップをしていく必要があると感じました。
それでも、懇親会を通じて得られた一番の収穫は、技術に対する深い熱意を持った方々がこれほど多く存在することを知れたこと、そして、そういった方々がどのような視点でこのイベントに参加し、情報を吸収しているのかを肌で感じられたことでした。それは言葉では表現しにくい感覚的なものでしたが、今後の活動における大きな気づきとなりました。
AOAI Dev Dayで得た学びと今後の展望
今回のAOAI Dev Dayは、私にとってAI技術の最前線に触れるだけでなく、同じ志を持つ方々の熱量に触れ、自身の課題を認識する、非常に実り多き一日となりました。
今まで知らなかった分野で、こんなにも熱量を持って活動をしている方々がいるんだなと改めて感銘を受けました。今回はAIについての知識がまだ浅い状態でイベントに参加しましたが、もし今後またこのような機会があるのであれば、もっと事前に情報収集を行い、明確な目的意識を持って参加したいと強く思いました。
この経験と学びを活かし、AIの可能性を追求し、日々の学習や業務に積極的に取り組んでいきたいと思います。
高井良駿一/FIXER
2025年新卒社員です!
大学で情報系の勉強をしていました。
趣味はバレーボールとアニメ、映画鑑賞です!


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