Zoomで変わる! 導入企業事例

Zoom活用事例:リバイス株式会社

クルマは「現車確認なし、データを把握して」買う時代へ

文●貝塚/TECH.ASCII.jp

提供: ZVC JAPAN

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リバイス株式会社のオフィスの様子

 Mobiconのダッシュボードにログインすると、販売店は、車の在庫状況や販売状況、売上の推移といった基幹的なデータだけでなく、各顧客の情報や、販売済みの車両の保証・保険・車検時期や整備記録などを一元的に確認・管理できます。

 購入者側も、スマートフォン向けのアプリから車両の保証状況や次回メンテナンスまでの期間を確認できるため、販売店と購入者の双方が、いつでも最新の車両状態を同期された形で把握できるのです。

「100年に一度の大変革期にある自動車業界において、販売店に向けのオペレーション支援をワンストップで提供します」(リバイス株式会社 山中一憲氏)

 さらに同社は、車両をIoT化するデバイス「LINKDrive」も提供しています。これを車に装着すれば、走行距離や電子故障診断といった車のコンディションがスマートフォンから確認でき、整備や点検が必要なタイミングをアプリがレコメンドしてくれます。

 これにより、購入者は安心して車に乗り続けることができ、販売店側も継続的なフォローや新たな提案につなげやすくなるなど、双方にとって大きなメリットがあります。

 こうした一連の取り組みはすべて、将来的に「現車確認をしなくても、信頼できるデータを根拠に安心して購入できる」中古車購入の新しいスタンダードをつくるための布石でもあります。テクノロジーの力で信頼と透明性を担保し、業界全体の購買体験を変えていく──Mobiconは、その第一歩を着実に築いているのです。

Zoomの組み込みによって開けた、Mobiconの新たな可能性

 同社の事業はMobiconの提供だけでなく、コンタクトセンター、修理保証のコンサルティング、CRM構築、営業代行、アフターサービス、経営支援、人材育成、再保険スキーム設計など多岐にわたります。

 単なる請負業の枠を超えて、顧客企業の戦略パートナーとして機能し続ける同社が、MobiconにZoomを組み込んだ理由はいくつかあります。

 最大の理由は、「リモートでも商談を行える」という未来に向けた自動車販売の環境を整えるためです。

 従来は対面が前提だった自動車販売において、遠方の顧客とも画面越しに顔を見ながら丁寧な説明ができるようになれば、信頼関係の構築が地理的制約を超えて可能になります。この仕組みは、専門スタッフによる遠隔支援など、営業リソースの柔軟な活用にも寄与するでしょう。

 Zoomの「画面共有」機能も、視覚的な資料提示を可能にし、理解度や納得感を大きく高める要素となっています。加えて、共有中でも相手の表情を見ながら話せるため、顧客の関心や不安を察知し、それに応じた対応が可能に。

 現時点ではカメラをオフにして参加する購入者も一定数いるものの、今後は「顔を見ながら話す安心感」の価値を伝え、カメラオンでの商談を業界のスタンダードにしていきたいと同社は考えています。

リバイス株式会社の導入ソリューション
Zoom Meeting
Zoom Phone

 ZoomをMobiconに組み込んだことは、自動車販売業界における「ノウハウの属人化」と「教育の再現性の低さ」という構造的な課題の克服にも一役買っています。

 業績重視かつ人材の流動性が高い中古車販売業界では、営業スタッフ個人の経験やクロージング手法が組織に蓄積されにくく、新人教育の質にもばらつきが生じがちです。そこで同社は、Zoomの録画機能をMobiconから使えるようにすることで、実際の商談をそのまま教材として保存・共有できるようにしました。

 録画データと連動した文字起こし・要約機能を使えば、商談後のフォローアップも効率化され、販売店の担当者は、次に取るべきアクションを素早く正確に把握できます。特に法令遵守が求められる保険商談の場面では、有効な記録としても機能します。

「お客様へご説明する際に、視覚的な情報を提示できるかどうかで理解度や納得感に大きな差が生まれます。特に高額で専門的な説明が求められる自動車販売では、写真や資料、場合によっては車両のスペックや状態、支払シミュレーション比較などをリアルタイムで見ていただけることが非常に重要です」(リバイス株式会社 佐藤充氏)

 これらの一連の取り組みもまた、現車確認なしで安心して自動車を購入できる世界を実現するための、同社の基盤づくりに他なりません。Mobiconは今後も、その未来に向けたインフラとして、着実に進化を続けていくでしょう。