独自の画像生成サービスもリリース予定
Onoma AIは3月18日に、TensorArtで、クラウドのみの利用に限定して「Illustrious XL v2.0」を公開しました。学習データを2000万枚に増やし、性能をさらに強化したものです。また、「Illustrious XL v2.0 Pro(Aesthetic)」という画像的な美しさに特化したバージョンも公開されました。どちらもモデルのダウンロードはできません。その代わりに、v1.0の公開後まもなく、クラウド限定で公開していた改良バージョンのv1.1をダウンロード可能な形に切り替えました。
ブログによれば、v2.0は実は2024年9月には完成していた可能性があるようです。また、一連の開発にはNVIDIA H100を8台、3ヵ月間にわたって使用し、18万ドル(約2700万円)の開発費用がかかったことが明らかにされています。
また、4月以降に、v3.0のリリースと、独自の生成サイトの立ち上げ、また、そのクラウドサービス向けのポイント販売を通じての資金支援の協力のお願いがなされています。v3.0では、解像度が2048x2048と2Kレベルの高解像度で学習し、出力画像の品質を引き上げようとする意欲的なものです。2024年11月には完成したと考えられており、リリースに向けての準備が進められているようです。
開発資金をどのようにして補っているのかという詳細は明らかにされていませんが、「私たちは、独自のサーバー購入のサポートに投資するつもりです (特に、NVIDIA H100 DGXに35万ドル(約5200万円)…)。 新しいサーバーは、 開発を止めることなく、さらに速く開発することを可能にします」とブログでは述べられており、継続的な開発資金を獲得したものと推測されます。

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