【レビュー】血圧計内蔵のスマートウォッチ「HUAWEI WATCH D2」 進化点を実際に必要な筆者がチェック
2025年02月09日 12時00分更新
血圧は腕の位置などで数値が変わるので正確に測定することが重要
今回掘り下げてレビューしたいのが血圧計機能。筆者は普段、上腕にカフを巻きつける「上腕式」という血圧計を使っています(手首に巻くタイプの血圧計も多数存在します)。WATCH D2は「血圧計」アプリを起動し、イスに座って、ウォッチが心臓の高さにくるように胸に手を当てて、もう片方の手でその腕を支えつつ、リラックスした状態でその姿勢を維持します。測定にかかる時間は1分弱。
上腕式では毎日の測定値にさほど大きな差は生じないのですが、WATCH D2ではかなり差があり、今までに見たことがない高い血圧値が表示されることもありました。数日使ってから振り返ってみると、あれ? と驚く数値になるのは、ベルトが緩かったり、ウォッチが手のひらに寄ったりしているときだった模様。ガイドに従って正しく装着し、常に正しい姿勢で測定することが重要です。
測定結果はウォッチの画面で確認可能。スマホの「HUAWEI Health」アプリに同期され、より詳細な結果を確認できる。筆者はiPhone 16 Proとペアリングして使っているが、Android向けアプリの仕様も基本同じ
24時間の血圧モニタリングが可能
血圧の変動の傾向を知ることができるようになる
HUAWEI WATCH D2には、新たに自動での測定機能が追加されています。血圧は朝起きた時と夜寝る前に測定するのが一般的ですが、日中も数値が変動しています。
身体の状態を正しく把握するには、日中も計測することが大事で、筆者も医師から「日中の値も知っておくべし」と言われたことがあります。ですが、大きな血圧計を外出先に持ち歩くわけにはいかず、日中に測る機会ってそんなにないんですよね。しかし、WATCH D2なら24時間いつでもどこにいても測定できるわけです。
WATCH D2は日中と夜間(就寝時)それぞれの測定の周期を設定して、24時間の血圧変動をモニタリングできる仕組みがあります。日中の測定は「手動」または「自動」を選択可能。「手動」に設定すると、測定時間になったらアラームで通知され、姿勢を整えてから測定できます。測定できない状況ではスキップすることも可能。「自動」に設定すると、どんな状況でどんな姿勢でいても(寝ていても)自動で測定が始まりますが、精度は落ちるようです。
就寝時は、その都度起き上がって姿勢を整えることはできないので、自動で測定されます。血圧の測定時はカフに空気が入って、手首が締め付けられる感覚がありますが、夜間の自動測定では締め付けは弱めで、ユーザーの睡眠を阻害しないように配慮されているとのこと。とは言え、眠りは浅い時には手首に軽い圧迫感がありました。
バッテリー持ちは設定や使い方で差が出る
筆者は6年前に循環器を患ってから、血圧を測るようになりました。しかし、忙しい朝は忘れがちで、夜も測定せずに寝てしまうことがあります。常に身に着けているWATCH D2であれば、起きた時に測定し忘れたとしても、気づいた時に測定できます。自動測定機能を使えば、強制的にすることさえもできるわけです。
バッテリー持続は通常使用で最大6日。自動血圧モニタリングを有効にした場合は最大1日とのこと。しかし、筆者が実際に自動血圧モニタリングを使ったところ、1日使っても50%以上の電池が残っていました。最大1日というのは、自動血圧測定を15分間隔に設定し、そのほかのヘルスケア機能もフルに使った場合。設定や使い方によっては、1日以上持たせることができるでしょう。
24時間の血圧測定は、日中は思うように測定できず、有効なデータが不足することもありました。発表会でファーウェイの方に聞いたところ、24時間測定は毎日ではなく、ときどきでいいそう。さほど忙しくはないが、普通に活動する日にするのがよさそうです。
筆者のように基礎疾患があり、血圧を測る習慣がある人はもちろん、そろそろ健康に気を使わなきゃ……という世代の人も検討の価値アリですよ!

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