みやさとけいすけの工具探検隊 第74回
エヌシキの「テスキーシリーズ」使ってみた
金属板がシャクシャク切れる!金切りバサミ「テスキー」の切り心地がたまらん ✄
2025年02月10日 17時00分更新
薄くても丈夫な金属板は、工作の材料として魅力的。木材やプラ材の替わりに使えれば、より小さく、軽く、丈夫に作れたりします。
しかし、加工が難しいのがデメリット。柔らかいアルミ板、しかも1mm以下であれば、カッターで傷つけて折り取る、という方法もできなくもないですが、ブリキやトタン、ステンレスといった硬い材料では厳しいです。かといって、ノコギリで切ろうとすれば材料が波打ってしまい、使い物になりません。
こういった、薄い金属板を切るに最適な工具が、金切りバサミです。
●意外と種類の多い「金切りバサミ」
金属板を切る機会がないのか、金切りバサミがないから切る機会がなかったのかは定かではないですが、今まで、まともに使ったことがありませんでした。
しかし、100円ショップでブリキ板が売られているのを発見。「え、金属薄板の加工って意外と身近なの?」と驚いたこともあり、チャレンジしたくなりました。
自分が知っている金切りバサミといえば、刃先が少し反っている柳刃のもの。しかし、探してみると直線切りがしやすい形状のものや、倍力機構で軽く切れるものなど、イロイロな種類があります。
今回、エヌシキさんが製造・販売しているテスキーシリーズから、「テスキーC」「テスキーS」「テスキーU」の3モデルを貸してもらえたので、どんなハサミなのか、実際に金属板を切って試してみました。
●「反り上げずに切る」とはどういうこと?
基本となるのが、直線切り専用となる「テスキーC」(実売価格 3360円)。通常のハサミと違い、グリップの延長線上から刃の位置と角度がズレているのが特徴です。
このズレているのがポイント。通常のハサミだと、切った板がグリップに真っ直ぐ向かってきてしまい、手に当たってしまいます。しかし、刃の位置と角度が変えてあるので、真っ直ぐ切り進めても、板はグリップの下へ向かいます。これにより、金属板が手に当たりにくく、安全に作業できるわけです。
もうひとつの特徴は、刃の根元の方にある凹み。この位置は、ちょうど切った板が当たる場所となるため、凹みがなければハサミ本体にぶつかってしまい、板が反り上がってしまいます。これを防ぐため、凹ませて板の通り道を作っているわけですね。
なお、ハサミの左側を通る板は反り上がりにくいですが、右側の板は下に曲がります。とくに板の端は曲がりやすいので、刃の奥まで挿し込んで一気に切るより、先端側で少しずつ切り進める方が緩和される感じでした。

この連載の記事
-
第108回
自作PC
【本物みたい!】安全に“工具で遊べる”おもちゃレビュー -
第107回
自作PC
これ1台で90kg運搬+軽作業も!折りたたみ式の万能ツールワゴンがめちゃ便利 -
第106回
自作PC
「そのType-C充電遅くない?」eMarkerも読める激安USBテスター「KWS-X1」があれば、遅さの原因がわかるかも【レビュー】 -
第105回
自作PC
まとわりつくネジが嫌すぎる! 激安消磁器でドライバーの磁力をリセット【レビュー】 -
第104回
自作PC
私にも磁界が見える…!iPadの磁界を可視化してみた【実験】 -
第103回
自作PC
“左右で違う”が正解!3点で掴めるトリグリッププライヤーの使い心地が地味に革命的でした -
第102回
自作PC
“濡れない・柔らか・あったか”三拍子そろったネオプレーングッズが気になる -
第101回
自作PC
光の“質”まで測れる! 色温度&演色性がわかる照度計「SK-8202」を使ってみた -
第100回
自作PC
激安工具3製品で「バリ取り」にチャレンジ! 曲面の取れ具合は、ハンドルの形状で変わるのか? -
第99回
自作PC
最高かよ! USBのケーブルやポートの正体を暴ける「USB CABLE CHECKER3」 -
第98回
自作PC
ハンマーで遠慮なく叩ける!「アンビル」の使い心地が想像以上だった - この連載の一覧へ

















