MSI「MAG B850 TOMAHAWK MAX WIFI」レビュー
AMD RyzenでゲーミングPC自作するのに「ちょうどよい」チップセット、性能、拡張性、価格のB850マザーボードとは
ゲーミング向けの余裕あるCPU電源回路
大型VRMヒートシンクを外してその下の電源回路構成を見てみよう。CPU電源回路は14+2+1フェーズ。PWMコントローラはMonolithic Power Systems「MP2857」、メインのMOSFETはMonolithic Power Systems「MP87670」、1フェーズのみAlpha and Omega Semiconductorのものを搭載していた。DrMOSではなくSPSを採用しているところは差別化だろう。
ほか、ボード上のチップを見ていくと、5GbEチップのRealtek「RTL8126」、オーディオチップのRealtek「ALC4080」が確認できた。
チップセット、性能、拡張性、価格……「ちょうどよい」を具現化するとMAG B850 TOMAHAWK MAX WIFIになる
MAG B850 TOMAHAWK MAX WIFIはミドルレンジ向けチップセットで、かつMSIのマザーボードラインナップ中でもメインストリームゲーマー向けのMAGグレードで登場したのがポイントだ。電源回路パートで紹介したとおり、80A SPSを組み合わせた14+2+1フェーズはスタンダードマザーボードのものよりも高効率で低発熱、余裕もあって安定とPCケース内部温度上昇を抑えてくれる。
拡張性もほどよい。なんでも詰め込むといったハイエンドモデルではなく、まずはビデオカードを1本、ゆくゆくは何かといった時の備えは十分といったところになる。ミドルレンジ、メインストリームユーザーの場合、どちらかと言えば拡張スロットよりはM.2スロットのほうが重要と思われるが、そちらは4スロットと豊富。
ほか、コスト要求が高い中でもEZ DIY機能が充実しておりエントリーユーザーにもやさしい。デザインも攻めすぎず、シンプルで製造コストを抑えつつもゲーミングPCらしい見た目を実現している。全メインストリームゲーマーにおすすめできるAMD B850マザーボードがMAG B850 TOMAHAWK MAX WIFIだ。
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