光る仕組みが入っているぶんだけ、さすがに少し重い
ティアドロップタイプの光るピックは実測重量は5g前後でこれはごく普通サイズのティアドロップタイプのセルロイド系ピックの数倍以上重いだろう。筆者の場合、実際の演奏時に慣れるのに時間が必要だったのは重さよりピックをつまむ部分の厚さだった。
ティアドロップタイプの光るピックを拡大して側面から見ると鳥のくちばしのようにも見える。一般的なピックと異なりLEDや振動センサー、バッテリーなどが必要なのでどうしても本来のピックとして弦をアタックする部分以外は分厚くなってしまう。
実際にティアドロップタイプの光るピックはピックの先端部分、バッテリーなどを収納している一番分厚い部分、そしてピッキング時に先端部分が適度にしなう為に少しだけ分厚い中間部分にそれぞれ異なった厚みを持たせている。
0.1mmまで測定できる電子ノギスで計測してみたところ、先端部分の最薄部は0.65mmと一般的なピックのTHINの厚さだ。そしてバッテリーや電子回路を収納している最厚部は6.25mm。そして中間部分は1.23mmだった。慣れるまで違和感のあるのは当然最厚部であるが筆者は慣れるのにそれほど時間は必要なかった。
実はトライアングルタイプの光るピックはバッテリー交換ができない。使用の想定環境があやふやだが2~3ヵ月の間はバッテリーは持つらしい。と言われてもバッテリー交換不可では安心はできない。結果的に筆者はティアドロップタイプの光るピックを使うことにした。
前述したようにティアドロップタイプの光るピックは内蔵バッテリーを交換可能だ。爪先では難しいが、幅の狭いマイナスドライバーなどを利用すれば簡単だ。ピックの後部の丸い部分の四角い小さな溝にドライバーの先を突っ込んで押し開く感覚だ。内蔵ボタン電池はCR1616というポピュラーな電池で筆者は2個110円で購入した。
光るピック自体ので出来は合格点ギリギリだが
観客からの視認性もよく、こうした光りモノはアリでは?
実際にライブの本番で2人のギタリストがトライアングルタイプの光るピック(奥)とティアドロップタイプの光るピック(手前)の両方を使っている時の写真があったので掲載した。実際には動画にあるように1振動では1回だけ瞬時に光るだけだが連続したピッキングでは連続発光して長く光っているように見える。
比較的明るいライブ会場でも光るピックの視認性は観客側からでも結構高い。蛍光塗料を使った光る弦や、蓄光型素材で光るシールド(ケーブル)など、薄暗さが特徴のステージでは光りモノがいろいろあって楽しそうだ。
トライアングルタイプの光るピックにはまだまだ及第点は与えられないが、ティアドロップタイプはギターピック機能としては及第点ギリギリだ。一方、筆者のようなベースプレイヤーから見ればティアドロップタイプの光るピックは”アリ”の世界だ。
電池交換可能で機能的にも驚異のティアドロップタイプの光るピックの方がはるかに安いのは疑問だ。今後もピックに限らずミーハーな光る楽器シリーズの登場を期待したい。

今回の衝動買い
・アイテム:光るピック トライアングルタイプとティアドロップタイプ
・購入:Temu
・価格:454円(トライアングルタイプ) 331円(ティアドロップタイプの光るピック)
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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