今年で発売約10年を迎えたND型ロードスターが、ビッグマイナーチェンジ。ということで、NDロードスターオーナーでもあるモデル兼タレントのあらた唯さんにチェックしてもらいました。
すると「乗り換えかなぁ」と驚きの発言が。いったいどこに、彼女の琴線が引っかかったのでしょうか?
新旧NDロードスターを並べて比較
ウィンカーがLEDになったりテールランプのデザインが変わったり
それでは新旧ロードスターを並べてチェックしていきましょう。白い方が旧型、ガンメタリックが新型になります。
すぐさま「ウインカーがLEDになりましたね」と、さすがオーナー! 「これはカッコいいですね! 私のも交換したい」とのことですが、単純に付け替えることはできないとのこと。唯さん、ちょっと残念そう。
「あと、フロントマスクの中にセンサーみたいなものがありますね」。そして室内を見て……。
「ハンドル右手側に変なスイッチがついている!」なんとアダプティブクルーズコントロールが搭載されているではありませんか。センサーみたいなものは、車間を測るためのものだったのです。ちなみに、彼女はクルーズコントロールなんてイラナイ、と公言する頑張り屋さんです。
側面をみて「ホイールが違いますね」と指摘。これはマイナーチェンジあるあるなので、珍しいことではありません。
リアに回ると「テールランプの形状が変わっています!」と発見。「コッチの方がカッコいい! 交換したい!」と興奮ぎみに話します。こちらもフロントライトと同じく、単純に付け替えるのはできないとのこと。残念!
マイナーチェンジの目的は「ハッカー対策」
これらの変更は単に「見た目を変えたいから」という理由ではないのです。2024年7月までにサイバーセキュリティー法案(UN-R155)に対応しなければ継続生産はまかりならぬから、なのですが、約10年前の仕様では対応できないから。
そこで、電装系を同社のSUV「CX-60」のモノにそっくり入れ替える大手術を慣行。するとウインカーが点灯しないなどの不具合が発生したので、LED化して対応。さらにCX-60にはアダプティブクルーズコントロールや後退時検知センサーがついていたので、それをバンパーに取り付けたら、イマドキのADAS(先進運転支援システム)に対応できるようになった、というわけです。
残念ながら軽量モデルの「990S」は廃止に
この電子プラットフォーム変更は重量増を伴うもので、前回のマイナーチェンジで誕生した重量1t切りモデル「990S」は残念ながら廃止に。「990S、めっちゃよかったのに……」と、唯さんは肩を落とします。
人間でいうところの、体はそのままで、脳と神経系統を入れ替えたようなもの。相当な大手術だったようで、メーカーの意地を見た気がしました。ですが、販売店やユーザーサイドから見ると変わらないじゃないか、と。
その代わりといっては何ですが、今回のマイナーチェンジではMTモデルのみ「アシンメトリックLSD」を新採用。さらにエンジンパワーも国内ハイオクガソリンに合わせたチューニングで4PSアップしたとのこと。それは走りに影響しそうですね。唯さんも早く走らせたいとウズウズしていますが、内装の変更点をチェックしましょう。

この連載の記事
-
第590回
自動車
【アメ車ってどうよ?】キャデラック「XT4」は思いのほかスポーティーで楽しいクルマでした -
第589回
自動車
アイドルがレクサスLMの“アメイジング”後席体験! 家超えの超豪華空間に大興奮 -
第588回
自動車
都市型SUVの新定番! マツダ「CX-30」がもたらす新感覚ドライブ -
第587回
自動車
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体 -
第586回
自動車
今しか選べない“熱き”ガソリンSUV!マセラティ「グレカーレ」の真髄を体感する -
第585回
自動車
カッコいいワゴンは健在! アウディの新型「A5 Avant」は流麗なデザインと広々ラゲッジでアウディらしさを継承する -
第584回
自動車
「VEZEL e:HEV RS」は後出しズルい! と言いたくなるほどイイクルマだった -
第583回
自動車
採点方式が激変の2025年「日本カー・オブ・ザ・イヤー」最終決戦! 10ベストカー試乗会レポ -
第582回
自動車
BMW「X2 M35i」はカジュアルさとBMWらしさが高次元にバランスした日本にピッタリなSUV -
第581回
自動車
フォルクスワーゲン「ゴルフ GTI」はオトナになったボーイズたちに勧めたいぜいたくな1台 -
第580回
自動車
プジョーの新SUV「3008」はデザインでの購入者が大半! リゾートホテルのような内装とクーペフォルムが牽引する - この連載の一覧へ



























