TOKYOインフルエンサーアカデミー主宰・中島侑子さん/救急救命医時代のドクターストップを機に起業

文●伊藤美咲 

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 人生100年時代といわれる昨今、自分らしい働き方や暮らし方を模索する女性たちが増えている。そんな女性たちに役立つ情報を発信するムック『brand new ME! ブランニューミー 40代・50代から選ぶ新しい生き方BOOK vol.1』(KADOKAWA刊)から抜粋してお届けするインタビューシリーズ。今回は、医師でもあり、現在はインフルエンサー養成講座を開いている中島侑子さんにお聞きしたライフシフト体験談をお届けする。

「日本の女性が出産や育児に安心して取り組める状態にするため、女性自身のマインドを変えていきたい」という中島さん。自身も医師のかたわら起業塾などで学びと発信をひたすら続け、産後1カ月で起業した。

事業化できることを模索し、「発信することを軸にしていきたい」と決めた

 医師としての研修期間を終えた中島さんは、長野の病院の救急センターに勤務。ドクターヘリで医療現場に向かうなどハードなスケジュールで働くなか、結婚して第一子を授かる。

「妊娠して半年ぐらい経ったところで卵巣嚢腫が発覚して、緊急手術を受けることになったんです。手術後は、1カ月間ドクターストップで働けなくなりました。急に時間ができたことで、初めて立ち止まって今後の自分の生き方や女性としての働き方を真剣に考えることになりました。子育てと仕事をどう両立するのか、同じ医師で転勤族の夫に合わせて働く場所を変える生活で子どもを預けられるのか。今の働き方では両立は難しいと感じました。場所や時間に縛られずに、もっと自由な働き方を自分自身で作っていきたいと考えたときに、『起業』という選択肢が浮かんだんです」

 起業を決意したものの、何をするのかは決めていなかった中島さん。まずは自分にできそうなことを探すために、さまざまなセミナーに参加してみることにしたそう。

「いくつかの起業塾に行くほか、メールマガジンの書き方や動画制作セミナーも受講しました。学んだことを実践してみて、『これは人に教えられる』と判断したものを、今度は誰かに教えてみる。そうして自分にできそうな分野を探す時期が続きました。ブログ歴だけは長かったので、ブログの書き方を人に教えることもありました」

 得た知見を人に伝えることで事業化できるかを検証した中島さんは、「発信することを軸にしていきたい」と決めた。そして出産後、わずか1カ月で起業を実行。ちょうどその頃、夫の転勤に伴って上京することになった。

SNSの発信は女性が輝くためのツールだと考えている

 上京した中島さんは、新たなチャレンジとして雑誌の読者モデルや広告モデルに応募する。しかし、オーディションで求められたのは意外にもInstagramのフォロワー数だった。「雑誌の読者モデルに応募する際、募集要項の条件に『Instagramのフォロワー数が千人以上』とありました。

 また、同じ頃に腕時計の広告で一般人を起用するプロジェクトがあり、友人が私を推薦してくれたんです。オーディションでは最後の2人まで残ったものの、フォロワー数が少ないことが理由で不採用に。2つの大手企業が注目しているのなら『これからはInstagramの時代が来る』と思いました」

当時の中島さんのフォロワー数は200人程度。

「まずは、1カ月後の読者モデルの応募締切までに3千人までフォロワーを増やすことを目標にしました。それだけフォロワーがいれば、インフルエンサーと呼べるのではないかと考えたんです。写真の加工やハッシュタグに工夫をしたり、投稿する時間を変えてみたり……と毎日のように仮説と検証を繰り返した結果、実際に3千人までフォロワーが増えました」

 コツコツと発信を続けた中島さんは、3カ月で1万フォロワーを達成。それを見た周りの人たちから「私もインスタやってみたい」「やり方を教えて」という声が上がったそうだ。

「トライアルで5人にInstagramの発信の仕方を教えたところ、全員すぐに結果が出ました。そこで、1Day講座を始めたんです。たくさんの方が受講してくださったのですが、3カ月後に受講者の方々のアカウントを見てみると、あまり変わっていないことに気づいて、1人で行動を変えることの難しさを実感しました。ノウハウを伝えるだけではなく、行動する環境を整えるところまでサポートしたいと思ったんです。そこで作ったのが4カ月の講座『TOKYO インフルエンサーアカデミー』です。受講後も行動し続けられる環境で、一緒に頑張れる仲間がいる。モチベーションが下がったときのフォロー体制にも注力しました」

 SNSでの発信を軸にしている中島さんだが、SNSは、あくまで女性が輝くためのツールであるという。

「SNSだけにこだわらず、女性がより良く生きていける日本にするためにひと役買えるような活動をしていきたいと思っています」

Instagramを活かして夢を叶える方法を、豊富な実例を挙げて紐解いた著書『インスタで夢を叶えた50人のやり方を1冊にまとめました。』(KADOKAWA)

Profile:中島侑子

なかじま・ゆうこ/1982年、東京都生まれ。救急救命医として災害医療に従事。2017年Instagramに出合い、目標達成やセルフブランディングを用いた独自の発信方法を編み出す。日本インフルエンサー協会代表、TOKYOインフルエンサーアカデミー主宰、ミセスグランドユニバース世界大会アジア代表。近著に『誰でもゼロからフォロワー1万人超が実現できる! ビジネスInstagramの黄金律(ルール)』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。

Instagram:@yuko__nakajima

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