4mを切る5ナンバーSUVはライズとその兄弟車だけ
トヨタのコンパクトSUV「RAIZE」(ライズ)は2019年の11月5日に発売していますが、今現在売れに売れまくっているクルマです。
発売開始からの登録台数累計で6万2千台以上、2020年の1月1日から5月末までのを数えれば4万5千台以上で、OEM元のダイハツ「ロッキー」を含めれば、軽自動車を除く登録車では第1位! 4月からの月別ランキングでは同じトヨタの「ヤリス」にトップを譲っていますが、それでも2位の位置につけるほど売れまくりなのです。今までこのサイズのSUVがここまで人気となることは珍しいのですが、なんでライズがこんなに売れているのか、という魅力をレースクイーンの生田ちむさんとともに探ってみようと思います。
実際にライズを目の前にして思うのは「全然小さくない!」ところ。車検証の寸法を見れば全長で3995mm、全幅で1695mm、全高で1620mmと、それこそヤリスの背が高くなったような寸法です。しかし、見た目の印象はまったく違います。
まずはフロントグリルが立っていることで小ささを感じさせませんし、車体寸法いっぱいにまで各頂点を広げたスクエアな造形は、むしろ大きさを感じさせます。また、この全長に対してかなり長い2525mmのホイールベース。そのボディー四隅には17インチの大径タイヤがどっしりと構えており、比較対象物がなければかなり大きなクルマに見えます。
小さいクルマでもデザイン次第でここまで大きく見せることができるのか? と感心すること至極。全体のデザインテイストは同じトヨタの「RAV4」を意識しているようで、遠目に見るとRAV4と見まごうほど。これは筆者の勝手な推測ですが、実用系SUVであるライズとRAV4は共通のアイデンティティーを持たせてブランドの統一感を出そうというところなのでしょう。生田ちむさんも「小さいはずのサイズなのにすごくかっこよく見える!」と語っています。
乗り込んでみても見た目の立派さに引けを取らない広さと、スポーティーなタイト感を両立しています。フロントタイヤが思いっきり前に出ているおかげで足元も広く、しかし膝周りを少しタイトにしてあるおかげで運転中に膝が遊ぶこともありません。
シートも割と余裕たっぷりに作られていて、サイドサポートも結構効いています。タイト感のある膝周りと相まって、ちょっときつめのコーナーを曲がるときにも踏ん張りがきくので、腰に負担がかかることも少ないようです。
全高が1620mmな上にドアの開口部も上下方向にかなり広いため、乗り込むときも頭をかがめる必要がなくラクに乗り降りできました。
頭上空間も広いため、前後席ともに余裕があります。またリアシートの足元も広く、座面も潜り込むことがないために窮屈な感じがありません。
ライズの室内を全体的に見てみると、全長4m、幅1.7mに満たないクルマとは思えないほどの広さを持っています。それも数字には表れない実感的な広さ。生田ちむさんは車内の様子を「すごく居心地のいい空間」と語っています。
クルマのサイズからは想像できないと言えば、ラゲッジスペースも想像できないほどの広さです。ラゲッジボードで2弾に仕切られた上段は72リットルクラスのスーツケースを余裕で2個並べられる広さで、縦に積めば3個までは工夫いらずで積めるでしょう。ラゲッジボードの下段はスペアタイヤレスのために大きな空間があり、ここにも8リッターのバケツ4つ分くらいのスペースがあります。これなら大人4人でコストコに食材を買いに行っても余裕ですべてを積み込めるでしょうし、2人用テントを2つ使用した場合の4人キャンプならコールマンの2バーナーコンロや寝袋といった装備品をしっかり積むことができそうです。これだけで、すでに売れてる理由がわかる気がします。
これらのラゲッジスペースのフロアの高さも、2段にしているにもかかわらず低い位置にあり、リアハッチを開けて腰掛けても不自由ない高さもポイントです。リアハッチを開けてそこに腰掛けながら流星群を眺める、なんていう妄想も広がります。
ライズはトヨタで販売をしていますが、生産と開発は機能子会社であるダイハツによるもの。ダイハツバージョンはロッキーという名前で販売していますが、フロントのデザインはまったく違うので同じクルマに見えません。しかし、ダイハツの軽自動車を含めた小型車生産技術がかなり活きているために、これだけの広さを実現できたのでしょう。

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