都内のとある公園に「チロ」と呼ばれる猫がいたのである。
古い写真をあさったら、最初に撮ったのが2007年だったので、その頃やってきたのだ。
その数年前から公園で地域猫の世話をしている猫ボランティアさんと顔なじみになり、頻繁に通っていたのでまず間違いない。いつの間にか彼女によってチロと名づけられたその猫は、やたら人なつこく、誰に抱っこされても抵抗することがないほどなのだった。
何らかの事情で捨てられたのだろう。ひどい話である。
ベンチに座って抱き上げると、いつの間にかそこで寝ちゃうほどなのだ。
このチロ、何しろ好奇心旺盛で、好奇心は猫を殺すというけれども、人なつこくて何かあるとすぐ近寄っていくという、外で生きて行くにはちょっとリスクが大きな性格だったのだ。
岩場を歩いてるな、と遠くから撮影してたら、いきなり草にぶつかってのけぞったときはおかしかった。何をしたかったのか今だによくわからない。
しょっちゅうカラスにからかわれてたのもチロらしかった。
鳥を見るとじーっと狙って、飛びかかっては逃げられるのが日課のようなものだったが、カラスが相手だと勝手が違う。
チロが歩いているとその後ろをカラスがトントンとついていき、チロが気づいて振り向くとダッと逃げるのである。
明らかにカラスに遊ばれてて、ときどき顔に傷を作ってくるのだが「ああ、カラスと喧嘩して負けたんだね」とみなに噂されてたほどだ。
そんなんだから生傷が絶えなくて、ときどき顔を傷だらけにして現われては心配をかけてたものである。
でも、大怪我をすることも事故に合うこともなく、のほほんと生きていたのは偉い。

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