日本製のオールドレンズも試してみる
次の古いレンズは日本製。ペンタックスの「SMCタクマー 200mm F4」だ。これ、200mmという望遠レンズだけど値段(3000円弱だった)と、デザインが気に入ってつい買ってしまったもの。1970年代のレンズだ。
それで撮った猫がこちら。
とあるお寺の墓地で、オッドアイ(左右で目の色が違う)のシロネコがちょこんと真新しい墓石に座ってたので、思わず狙ってみた。こっちがピントを合わせてる間、じーっと見ててくれたのでその隙に。
1970年代というと、だいたい40年前くらいか。このくらいになると写りもしっかりしてる。
去っていく猫の背中をモノクロで。
X-T2はボディー内手ブレ補正を持ってないので、望遠で構えつつマニュアルフォーカスでとなると手持ちでは難易度が高いのだが(でも当時の人はこれで普通に撮ってたのだからえらいもんである)、望遠ならではの味わいもまたよし。
古いレンズっぽい渋い写真を撮りたくなるのが面白いですな。これ、カラーでも撮ってるんだけど、モノクロの方がいい雰囲気になったのでこちらで。
3本目は、気軽にスナップ写真を撮れる広角気味のレンズ。
X-T2はAPS-Cサイズのセンサーなので、35mm相当のスナップ用の画角で撮るには24mmくらいのレンズが必要だなあ、でも気軽にさっと撮れるオールドレンズが1本あると楽しいよなあと思っていたところ、うちに1本転がってたのである。
1970年代終わりから80年初頭くらいに作られたニコンの「AI Nikkor 24mm F2.8」。実は「AI Nikkor 24mm f/2.8S」というマニュアルフォーカスレンズが現役で売られているのだが、うちに転がっていたのはその1つ前の型。
40年前のだから十分古い。無造作に転がっててかなりガタが来てたので修理代がかかってしまったが……。
ボケを楽しむというよりは、F5.6くらいに絞り、だいたいの距離を勘で測ってさっと撮る、という素早いスナップを撮れるレンズといってもいい。
勘どころが分かれば、AFで撮るより楽なくらい。
この写真は、2匹の猫がとことこと足下にやってきたのでおおよその距離でさっと撮ったもの。
2匹がちょうど平行になって足下にきた瞬間を狙ってみた。
意外に実用的で当人もちょっとびっくり。
最後はモノクロで、黒猫をわざと明るめに撮ってみた。
で、マニュアルフォーカスでじっくり合わせて絞りを自分で決めて撮るって楽しいわ。オールドレンズで遊んでる人の気持ちがわかってきた。
趣味道楽の世界ではあるが、AFでサクサク撮るのとはまた違った楽しみがあり、古いレンズだとモダンなレンズとは違った味わいがあり、なかなか面白いのである。
■Amazon.co.jpで購入
古地図とめぐる東京歴史探訪 (SB新書)荻窪 圭(著)SBクリエイティブ
デジタル一眼レフカメラが上手くなる本 基本とシーン別の撮り方60上原 ゼンジ、桃井 一至、荻窪 圭(著)翔泳社
古地図でめぐる 今昔 東京さんぽガイド荻窪 圭(著)玄光社
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

この連載の記事
-
第956回
デジカメ
ルーツを探る旅! ソニー「α7C II」を手に我が家の兄妹猫が生まれた場所へ行ってきた -
第955回
デジカメ
ソニー「α7 V」を渡された結果、猫しか撮らなかった。 -
第954回
デジカメ
写真で見る、子猫兄妹が我が家を制圧するまで -
第953回
デジカメ
私物カメラで振り返る2025年。レンズ越しに出会った“あの猫たち” -
第952回
デジカメ
撫でる覚悟はいいか? オレはできてる。2025年、人をダメにする猫たちの記録 -
第951回
デジカメ
年の瀬の我が家に兄妹猫がやってきたのでソニー「α7C II」やiPhone 17で撮りまくった話 -
第950回
デジカメ
シグマのズームレンズは驚きの軽さと扱いやすさで猫撮り散歩がもっと楽しく快適に! -
第949回
デジカメ
猫撮り散歩に最高! 軽くて取り回し抜群のタムロンレンズで撮ると日常がこんなに楽しくなる -
第948回
デジカメ
最軽量・最速AF・長時間駆動! キヤノン「EOS R6 Mark III」が撮影のストレスを激減させる理由と猫撮影で実感したその実力 -
第947回
デジカメ
タムロンの新レンズが猫散歩の相棒に! 広角から望遠まで、地域猫との一瞬を逃さない高倍率ズームの真価 -
第946回
デジカメ
富士フイルムの「X-T30 III」はキジトラだけじゃない! フィルターで瞬時に撮りたい色にしてくれる - この連載の一覧へ















